1)カッターの刃を垂直に立てることを意識し、体の中心線とカッターの位置を合わせて切る。カッターナイフの刃が素材に対して垂直になっていないと、切り口が斜めになってしまう。立って切ると傾きを確認しやすいため失敗しにくくなるので、立ったまま作業する方が奇麗な断面になる。
2)鋼尺は「親指」と「人差し指」でしっかり押さえる。下の部材は「薬指」と「小指」は押さえ、鋼尺が絶対にずれないようにする。
3)鋼尺で直線に切る場合は、定規を切り離す部材側に当てる。手元がずれてカッターナイフの刃が定規から離れたときに、部材が傷つくことを防ぐことができる。
4)部材は2、3回かけて切り離す。一度で切断しようとすると力が入りすぎて、美しく切ることができない。まず筋道をつけるように表面を切り、その後2、3回かけて切り離す。
スチレンボード・スチレンペーパー・Gボード・塩ビ板・バルサ材などの切り方※ プラスチック製の定規はカッターナイフで削れてしまうので使用は避ける。
技法・解説:
カッターの扱い方
厚い素材や硬い素材は立って作業をし、全身の体重で鋼尺を押さえる。
力まかせに一度で切断しようとせず、身体とカッターの自然な重みで回数をかけて切断する。
段ボール紙・段ボールパネル・ヒノキなどを切る場合カッターを持つ手に力が入るため、むしろ定規を押さえる方の手を意識すること。定規は絶対に動かさないようにする。
定規が動くとケガの原因となるので特に注意すること。
スコヤは部材を直角に切るための道具。
簡単に素早く直角を出すことができるので、時間短縮に役立ち、模型制作には欠かせない。組み立てた模型が垂直になっているかを、土台と模型側面に当てて確認するためにも使用できる。
1)スコヤを当てる面が直線であることを確かめる。
2)スコヤの目盛りがない部分と部材を、隙間のないように合わせる。
3)しっかりと直角になるように意識しながらカットする。