ここでは撮影の方法や技術を説明する前に知っておかなければならない技術を簡単に説明します。まずはここでの説明をしっかりと把握し、カメラを購入する際の、また撮影の準備を行う際の参考としてください。
カメラの種類は大きく分けて「一眼レフカメラ」と「コンパクトカメラ」の2種類があり、画像の記録方式によって「フィルムカメラ」と「デジタルカメラ」に分けられます。
建築の関係者は、以前は一眼レフカメラを使っていることが多かったのですが、最近では「デジタルカメラ」がその手軽さから普及しつつあります。400万画素以上のカメラであれば、充分に活用できるでしょう。
技法・解説:
カメラの種類
解像度
露出とは簡単に言えばフィルムに露光される光の量のバランスのことです。
露出は絞りとシャッタースピードの組み合わせで決まります。この組み合わせによって被写体を明るく(or 暗く)撮ったり、背景をぼかしたり(or 全体にピントを合わしたり)と、様々な表現が可能です。自分の表現方法にあった露出を見つけましょう。
技法・解説:
露出
レンズはその焦点距離に応じて広角〜標準〜望遠まで様々な種類があります。建築模型をダイナミックに撮影するには広角レンズを使うと良いでしょう。また、被写界深度を利用して、全体にピントの合ったシャープな写真を撮影することも可能です(その場合は三脚を使用しましょう)。
技法・解説:
レンズについて
デジタル・カメラではあまり関係がありませんが、フィルムによっても写真の雰囲気は随分と異なります。高位機種のデジタル・カメラでは、フィルムの雰囲気を再現する機能が付いているものもあります。
フィルムはカラー・モノクロ、ネガ・ポジ、感度…など、撮影環境や用途などによって、様々な種類に分けられます。建築写真では光や陰影、質感を大切にするので「ポジフィルム」が最も適しています。感度はシャープネスに優れたISO50〜100の「低感度フィルム」が適しています。その他、フィルムの銘柄やメーカーによっても写りが異なります。撮影時の環境(光源・明るさetc.)対してバランスがとれているタイプのスライドフィルムを選んでください。
フィルムもメーカーや種類によって彩度や映える色、写り方が全く異なる。
技法・解説:
フィルムの種類