建築の模型を撮影する際に、プレゼンや記録のためにも撮っておきたい5点のアングルがあります。
これらの模型全体を望むアングルは、プレゼンテーションで使う/使わないはともかく、記録としても重要なので必ず撮っておきましょう。
以下に示す5つの視点は模型を撮影する場合は必ず撮影しておきましょう。設計内容の全体を把握させるのにも役立ちますが、「模型自体」を把握するための記録としても役立ちます。
模型写真は撮る方向も重要ですが、高さも非常に重要な要素です。何をその写真で示すべきなのかを考えながら、視点の高さを決定しましょう。また、写真を撮影する場合はとりあえずあらゆる高さから写真を撮っておくべきでしょう。
撮った写真からプレゼンのアイデアが湧くことも多く、また撮り直しの手間も極力省けます。
視点の高さ:LV. 01高い位置から撮ると全体構成や周辺との関係などが把握しやすい。
視点の高さ:LV. 02撮る位置を少し下げるだけで、敷地を広く撮ることができ、アプローチなどを示しやすい。
視点の高さ:LV. 03もう少し下げると立面が現われ始め、また向こう側の展望がどのようになっているかを示しやすい。
視点の高さ:LV. 04程良い高さであれば、全体構成から情景までをまんべんなく想像させる写真となる。
プレゼンテーションで紙面が限られている場合などは注意深くアングルを決定し、汎用性のある写真を活用したい。
視点の高さ:LV. 05低い位置から撮ると、建物がその敷地に対してどのように現われるかが示しやすい。特に地面に起伏がある場合、より地形を表現することができる。
視点の高さ:LV. 06地面すれすれから撮ると、実際に見える情景や建物の見え方などが示しやすい。
人型や車を配置すると、より感情的な写真になる。
その他、コンセプトをより良く示す写真や面白そうな空間を数多く撮影しておきましょう。「下手な鉄砲も数を打てば‥‥」ということもあります。角度や高さ、ライティング、被写界深度などを駆使して、色々な写真を撮って見ましょう。
部分を撮るコンセプトに焦点を当てるような近景や一部分などを撮ると、プレゼンで絶大な効果を生み出すこともある。
正対で撮るこのバルセロナ・パヴィリオンの模型では不適切だが、立面図のように正対(真正面にカメラを構えること)で撮るのも魅力が表われる場合がある。
その他の工夫立体感や関係性などは少し斜め方向から採る方が分かり易いが、あえて真正面から撮ることで、表現したいことが抽出されることもある。
技法・解説:
ライティング
レンズ