絞りとは、レンズに入る光の束の太さのことで、水道の蛇口のようなものと考えれば良いでしょう。絞りを絞れば絞るほどフィルムに届く光の量は少なくなり、逆に絞りを開けば一度に入る光の量は多くなります。絞りは「F値」という値で表されます。F値の数字が大きいほど絞り込まれ、数字が小さいほど開かれます。F値一段分で、光量は二倍の差になります。例えば、F4はF2.8より一段絞り込まれ、シャッタースピードが同じ条件下で、光量は半分になります。
出典:『図解写真の基礎知識―カメラ・撮影用語がひとめでわかる!撮影の腕も上達する!Gakken camera mook―CAPAカメラシリーズ』, 2003, '学研'
シャッタースピードとは、文字通りシャッターの開いている時間のことです。スピードが速ければ速いほどシャッターの開いている時間は短くなり(=フィルムに当たる光量が少ない)、遅ければ遅いほど長時間開いて(=フィルムに当たる光量が多い)います。絞りと同様にスピードが一段速くなると、光量は半分になります。カメラのダイアルや表示パネルに「125」や「250」とあるのは「1/125秒」「1/250秒」という意味です。2秒以上のスピードは1/2秒と区別するために「2s」や「2"」、カメラによっては色違いの「2」と書かれています。
露出は絞りとシャッタースピードの組み合わせで決まる。
出典:『図解写真の基礎知識―カメラ・撮影用語がひとめでわかる!撮影の腕も上達する!Gakken camera mook―CAPAカメラシリーズ』, 2003, '学研'
露出(≒露光)というのは前途の通り、一般的にはフィルムへの入射光量を表す意味として使われています。
絞りとシャタースピードは常に相関関係です。適正な露光を得るためには、絞りを絞ればその分シャッタースピードを遅く、絞りを開けばシャッタースピードを速くしなければなりません。例えば絞りがF4でシャッタースピードが1/125秒が適正露光な場合、絞りを一段(F4→F5.6)絞れば、シャッタースピードは一段遅く(1/125→1/60)すれば同様に適正露光を得られます。
出典:『図解写真の基礎知識―カメラ・撮影用語がひとめでわかる!撮影の腕も上達する!Gakken camera mook―CAPAカメラシリーズ』, 2003, '学研'
技法・解説:
レンズ