コンビニなどでも売られている一般的なフィルムです。フィルムに写る画像は陰陽が反転したネガ像。現像代も安く仕上がりも早いのが利点。プリントすることを前提に作られているので、ある程度の露出過不足や色カブリなどはプリント時に補正できます。そのため、プリントするたびに色の出方が異なる可能性もあります。
カラーネガフィルム
出典:『図解写真の基礎知識―カメラ・撮影用語がひとめでわかる!撮影の腕も上達する!Gakken camera mook―CAPAカメラシリーズ』, 2003, '学研'
フィルムに撮影時の色や明るさを正確に記録できるので、スライド映写や印刷などによく使われるフィルムです。その反面、露出の許容範囲(ラティテュード)が狭く、初心者だと失敗することもあります。また、フィルムに陽画が写し出されるのでPCによるスキャニング用途にも適しています。リバーサルフィルムとも言います。
上記2種類のフィルムは、撮影時の光源の種類(色温度)によって更に2種類に分けられます。
主に晴天時の屋外(5500°K)で撮影するためのフィルムです。白熱灯下の室内などで使用すると赤〜オレンジがかった写真に仕上がります。その場合はフラッシュを使えば大丈夫です。
カラースライド(ポジ)フィルムのデーライトタイプ
出典:『図解写真の基礎知識―カメラ・撮影用語がひとめでわかる!撮影の腕も上達する!Gakken camera mook―CAPAカメラシリーズ』, 2003, '学研'
主に白熱灯下の室内(3200°K)で撮影するためのフィルムです。屋外で使用すると青みがかった写真に仕上がります。
カラースライド(ポジ)フィルムのタングステンフィルム
出典:『図解写真の基礎知識―カメラ・撮影用語がひとめでわかる!撮影の腕も上達する!Gakken camera mook―CAPAカメラシリーズ』, 2003, '学研'
フィルム感度とはフィルムの光に対する感応度のことで、ISOと呼ばれる数値で表します。感度が低いほど多くの光を必要とし、感度が高いほど少しの光でも撮影できます。また、感度が高いほどフィルムの粒子が大きくなりシャープネスに欠けます。ISO数値は50〜1600が一般的で、撮影用途によって使い分けられます。
1.低感度フィルム
ISO50位のフィルムはシャープネスに優れていますが、感度が低いため長時間露光を要します。主に三脚を使っての風景や建築物の撮影に適しています。
2.中感度フィルム
ISO100〜200(400)位のフィルムは凡用性が高く、一般的な撮影に適しています。
3.高感度フィルム
ISO400(800)〜1600位のフィルムは高速シャッターでの撮影が可能なので、動きのある被写体や夜間での撮影に適しています。
建築模型は動きのある被写体ではなく、建物のプロポーションなどを鋭く捉えるフィルムが好ましいので、基本的にはISO50〜100の低・中感度フィルムが良いでしょう。
技法・解説:
露出