立体物を制作すること。建築の分野においては、模型制作やコンピューターソフトによる立体の作成を指す。
建築は内部に空間を持った立体物である。しかも実物大の試作品を作ることができないような大きさであり、その構想はイメージの中で組み立てられる。そのため様々な方法で多角的に、その立体の空間をスタディすることが有効となる。スケッチやエスキスなどの平面の構想には限界があり、その側面を補う手段としてモデリングはスタディの重要なひとつの方法にもなる。
例えば、模型を目の高さに近づけて覗いてみると、平面図や断面図などからは想像できない発見があるものだ。空間の中からどんな景色が見えるのか、シークエンスはどのように展開するのか、どんな光が差し込むのか。モデリングとは、それらを経験的に理解する方法である。
常に精巧な模型やCGを作る必要もなく、例えば、そのボリュームを確かめたい時は、スタイロフォームで外形を切り取るだけでも、それをつかむことができるだろう。目的に応じたモデリングは、アイディアの発展を促すことになるだろう。
関連用語:
レンダリング
アクソノメトリック
ボリューム
スタディ