エスキスEsquisse (仏語)


エスキース、とも。
英語でいうスケッチではあるが、建築業界で「エスキス」という言葉は「スケッチ」とは少し違う意味を持ち、もう少し厳密な意味で使用される。
特に構想段階においてデザインの特徴、つまりコンセプトを実現するカタチの検討・確認を行い案を練磨するためのスケッチ。ある案の発展のために繰り返される中で描かれる素描。
この行為の中で描かれるエスキスには、設計の主となるアイデアが最も良く表れるものである。さらに、ここからアイデアの部分だけを抽出し、きちんとプレゼンテーションされたものがダイアグラムとなることも多い。
ちなみに案の方針や発展具合を見ることをエスキス・チェックと呼ぶ(スケッチ・チェックとは言わない)。

01 David Chipperfieldのエスキス。 出典:David Chipperfield 『Architectural Works 1990-2002』, 2003, 'Princeton Architectural Press'
02 Eduardo Souto de Mouraのエスキス。 出典:Eduardo Souto de Moura 『STEIN ELEMENT STONE』, 2003, 'Brikhauser' 関連用語:
スタディ シングルライン コンセプト ダイアグラム