代表的な画像ファイルの種類に、「BMP(ビットマップ)」「PCT(ピクト)」「JPG(ジェイペグ)」「GIF(ジフ)」「PNG(ピング)」の5種類が挙げられます。他の種類の画像ファイルはほとんど使用されないので無視して構いません。
これらの画像ファイルの種類には特徴があり、その種類に適している画像と適さない画像があります。一般的には写真のような色数が多い画像は「JPG」、イラストや線画のような色数が少ない画像は「GIF」が最も圧縮率が高く、画質の劣化も少ないとされています。
技法・解説:
解像度
画像の圧縮率
アンチエイリアス
「JPG」は写真、模型写真、グラデーションのある画像に適しています。
CGでも背景に空や町並みをはめ込んだり、樹木や人を合成した場合は「JPG」が適しています。
「GIF」は白地図、図面、簡単なCG、ダイアグラムなどの色数が少ない画像に適しています。
WEBポートフォリオを作成する場合は、「JPG」と「GIF」を利用することになりますので、この基準を参考にしてください。
「JPG」の最適(圧縮率-なし/高画質)で済ませると、画像ファイルの種類はあまり問題にしなくて良いですが、少しでも圧縮する場合やファイル容量を押さえる場合は適切に使い分けてください。
技法・解説:
WEBページで使える画像形式
画像の圧縮率
以下に画像のサンプルを掲載しますので、各画像ファイルの種類の特徴と容量を比較して、その特徴を掴んでください。
(各画像はJPGで擬似的に表しています。)
BMP84.2KB
劣化なし。元画像と全く同じ。
※BMPは圧縮されず、画質の劣化もない。但しファイル容量が大きい。Windowsの標準。
BMP84.2KB
劣化なし。元画像と全く同じ。
PICT48.5KB
劣化なし。元画像と全く同じ。
※PCTも圧縮されず、画質の劣化もない。但し「BMP」よりは小さくなるが、ファイル容量が大きい。MacOS 9以前の標準。
PICT84.2KB
劣化なし。元画像と全く同じ。
JPEG−最適13.2KB
ほとんど劣化なく、ファイル容量も小さい。
JPEG−最適20.7KB
ほとんど劣化なく、ファイル容量も小さい。
写真などの画像に最も適している。
※JPGの最適(圧縮率が低い)は画質の劣化はほとんどない。写真などの画像に適している。
JPEG−最低2.1KB
ファイル容量はかなり小さくなるが、圧縮による画像の劣化が目立つ。適切でない。
※JPGの最低(圧縮率が高い)は容量は非常に小さいが、画質の劣化が著しい。特に色数が少ない画像の場合は不適切となる。
JPEG−最低2.1KB
写真などの画像では比較的ましではあるが、圧縮による画像の劣化はある。
GIF4.9KB
色数の少ない画像では、ファイル容量はかなり小さく、画質の劣化もほとんどない。
GIF6.4KB
ファイル容量は小さいが、色数が限定されるため画質の劣化が目立つ。写真には不向き。
※GIFは色数を256色までに限定することで容量を低くする。左図のような色数が少ない画像では問題ないが、右図のような写真などの画像ではドットが目立って不適切。
PNG33.4KB
ファイル容量はそれほど小さくならないが、画質に劣化はほとんどない。
※PNGは次世代の画像フォーマットとして注目されている。JPGよりファイル容量が大きくなる場合が多いが、画像の劣化が少なく、元画像に近い。Mac OS Xの標準。
PNG62.9KB
ファイル容量はそれほど小さくならないが、画質に劣化はほとんどない。