画像の圧縮率


画像ファイルは大きい画像ほど、また解像度が高いほどファイル容量も爆発的に大きくなるため、できるだけファイル容量を小さくしようと色々な「圧縮」の方法が考えられてきました。画像ファイルの種類の多さは、どのようにファイルの容量を小さくするかという工夫の結果だと言えます。
主な画像の圧縮方法には「JPEG圧縮」と呼ばれる方法と「減色法」と呼ばれる方法の2つがあります。「JPEG圧縮」は主にJPEG、「減色法」とはGIFやPNGなどの画像ファイルで使用される圧縮方法です。
それぞれ、圧縮率を高くするとファイルの容量は小さくなりますが、画質も下がって汚くなります。使用目的に合わせて、適切な圧縮方法と圧縮率を選びましょう。
技法・解説:
解像度 画像ファイルの種類 色深度 アンチエイリアス


JPEG圧縮の例

01 圧縮率 - 0(圧縮しない)37.9KB
「最適」「最高画質」「画質100」とも言う。劣化はほとんどみられない。

02 圧縮率 - 4010.3KB
「高」「高画質」「画質60」とも言う。拡大すると劣化が見えるが、ほとんど判別が付かない。模型写真の樹木の先端で少し乱れ始めている。

03 圧縮率 - 705.7KB
「中位」「標準画質」「画質30」とも言う。水面と地面の境界、空と建物の境界、模型写真の樹木などの細かい部分は完全にぼけてしまう。

04 圧縮率 - 903.9KB
「低」「低画質」「画質10」とも言う。全体的にかなりぼけ始め、ここまで来ると見にくい画像となる。

05 圧縮率 - 1003.1KB
「最低」「最低画質」「画質0」とも言う。詳細は全く分からなくなってしまう。


減色法の例

06 色数 - 256色14.7KB
減色法に適した画像であれば画質の劣化はほとんど見られない。つまりPNGやGIFに適した画像。

07 色数 - 128色11.9KB
減色法に適した画像であれば画質の劣化はまだ目立たない。

08 色数 - 32色6.8KB
徐々にドットが目立つようになる。A、B、Cなどの文字のエッジがや斜め線、曲線が乱れ始める。図面には不適切。

09 色数 - 8色4.0KB
ここまで来るとかなり画質の劣化が見られる。

10 色数 - 2色1.8KB
色の数が少なくなると、ほとんど判断できない画像になる。