サイトスペシフィックSite Specific


そのサイト(土地、敷地)に特有のものという意。近代建築は、普遍的原理を獲得し、世界中に拡散していったという歴史をもつ。普遍的原理、つまり、どんな場所でも適用可能な論理である。サイトスペシフィックとは、そのような普遍性の対極にある言葉で、土地の固有性を指している。
近年アートの分野で、作品が、美術館から野外へ飛び出し、制作、設置する、というプロジェクトが多く見られるようになった。アーティストという非凡な目が、その場所の意味を発見し、提示するという試みである。このようなアートは、サイトスペシフィックなアートといわれる。
建築は、その土地のもつ歴史や、固有の文化との関わりが大きい。どこの国のどの文化にも当てはまる普遍解は存在しない。建築の設計において、サイトスペシフィックな個別の方法をもつことは、重要である。
関連用語:
敷地 コンテクスト ランドスケープ 外構 等高線 シークェンス 配置図