人間の活動、動きの意。
建築は、X-Y-Z座標によって示される数学的な空間ではなく、時間や人間が介在して、成立する空間である。その為、設計の際に、そこでの人の行動、動きを考察することは、いうまでもなく重要である。人の活動を仮定し、プログラミングの手がかりにするようなことは、自然のうちに誰もが行っているのではないだろうか。このように、設計時に想定する人の動きのことをアクティビティとよんでいる。
アクティビティによってうまれる、場の活気のといったものを、建築空間の魅力のひとつと考え、アクティビティを設計の軸に置く建築家もいる。シーラカンスの一連の学校建築は、アクティビティをスタディすることを出発点に設計が行われている。
外の教室と名づけられた、小学校の中のスペース。住宅街と駅の抜け道ともなるように設計されており、地域の人も抜けていく。ここでは、授業と地域のアクティビティとが自然にオーバーラップする。
出典:小嶋一浩『アクティビティを設計せよ!』, 2000, '彰国社'
関連用語:
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