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theme : 時間・場所 新たな統合に向かってlecturer : 山口隆
建築家講義内容:
建築の制作とはそれ以前の総体を解体し、新しい地平に向けて全体を統合する行為である。 新しく挿入される建築は新たな意味を場所に付加し、以前から存在する意味を変形させていく。 いわば建築の歴史とはそうした再統合への絶えざる進化の繰り返しに過ぎない。 イメージの具現化とは新たな地平への統合の道筋である。 建築の思考とは人間の活動の総体であり、人間がどう生きるべきかが記述される哲学そのものであると私は考えている。 幾つかのプロジェクトを巡りながら、そうした内容を中心に話を進めていきたい。本講義では、私自身のプロジェクトを通じて、建築というカタチの根底、意識の紹介を試みる。
講師略歴:
1953年 京都市生まれ。 京都大学工学部建築学科卒業。安藤忠雄建築研究所を経て独立。 1988年 ピーター・アイゼンマン、ダニエル・リベスキンドのパートナーや、 コロンビア大学院の理論家達と共に研究グループARXを結成する。 ニューヨーク、ジュネーヴ、ベルリン、リスボン、日本を結んだネットワ-ク上で活動を始める。 1996年 山口隆建築研究所設立。
京都大学及び京都市立芸術大学大学院をはじめ、 王立エイントホーフェン工科大学院客員教授(オランダ)、 MITマサチューセッツ工科大学院客員教授(アメリカ)、 ハーバード大学院客員講師(アメリカ)、清華大学客員教授(中国)などを歴任。
受賞:
1992年 ベルリンシュプレーボーゲン都市開発国際コンペ入賞(UIA公認) 1999年 第18回SDレビュー入選、朝倉賞受賞。 2001年 ベネディクタス国際建築賞・大賞受賞 (AIA主催、UIA協賛) 入選作品:「霊源寺 透静庵 / Glass Temple」 ヨーロッパ各地で個展を行い、2004年は北京国際建築ビエンナーレに出展。 現在、ワシントンDCのナショナル・ビルディング・ミュ-ジアムにおいて 「Liquid Stone展 -New Architecture in Concrete -」が開催中。
http://www.nbm.org/liquid_stone/home
.html http://www.yamaguchi-a.jp/