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theme : フォルムとパワーlecturer : 北川原 温
東京芸術大学助教授講義内容:
美術史家ルネ・ユイグは著書「かたちと力」において、芸術・自然・科学などさまざまな現象に横たわる物質と意識、カタチとチカラのトンネル(connaturalite:本性の同一性)を検証している。かつて、サウジアラビアで集落の実地調査に携わった。それは、空間というカタチの根底に、風土という見えざるチカラを実感する機会となった。その後の建築家としての仕事は、チカラに導かれながらカタチを生み出す作業であり、またカタチを通じてチカラを実体化する行為とも言える。
本講義では、私自身のプロジェクトを通じて、建築というカタチの根底、意識の紹介を試みる。
講師略歴:
1951年長野県生まれ。東京芸術大学卒業。同大学院修了後、国内外で設計修業。
1982年⑭北川原温建築都市研究所を設立。マラルメの詩をモチ-フに建築や都市を構想するなど、文学や美術を参照した個性的な設計で国際的に知られている。
主な作品にメトロサ(日本建築家協会新人賞)、アリア(グッドデザイン賞金賞、日本建築学会作品選奨)、宣伝会議本社、ONE OF A KIND(ベッシ-賞)、不知火町立図書館美術館(日本図書館協会建築賞、日本建築学会作品選奨)、ビッグパレットふくしま(日本建築学会賞作品賞)、豊島学院高校・昭和鉄道高校、岐阜県森林文化アカデミ-(日本建築学会賞技術賞、BCS賞、アルカシア賞ゴールドメダル、エコビルド賞、カナダグリ-ンデザイン賞)、港区立みなと荘、日本PENクラブ、皇居外苑休憩所など。
現在、小淵沢美術館等設計中。