VectorWorksでの値は幾何学の数値として扱われます。原点からの位置を表すX座標・Y座標もデータパレットに現れますが、原点(X=0, Y=0)の位置は作業を進めるにあたってそれほど重要ではありません。利用するのはΔX・ΔYと、そこから「どれだけ移動するのか?」という数値です。
ΔX・ΔY、角度は下記の図のように扱われます。
ΔX・ΔYの値の意味
また、移動方向と回転方向を決定するには、入力する数値の+(プラス)と−(マイナス)で決定する。+方向と−方向はそれぞれ下図の通り。なお、方向が+方向の場合、「+」記号は入力しなくても良い。
VectorWorksにおける+と−の方向※小学校教育で習うグラフと同じ方向です。
技法・解説:
図形の移動
図形の回転
選択図形が直線の時にはデータパレットは、XY座標系と極座標系(長さと角度)の2種類の表示が可能です。
極座標系の表示では直線はその長さと傾きの角度で表示されます。
XY座標系での表示直線の全体のX軸方向とY軸方向の幅が表示されます。
極座標系(長さと角度)での表示直線の長さと傾きの角度が表示されます。
A (Angle):角度。数値は°などを記入せずに「125」と入力して良い。0°は水平右方向、90°は鉛直上向き。
選択図形が曲線や多角形の場合には、データパレットから「変形ツール」と同様の操作をすることが可能です。また、図形の種類の表示されます。
データパレットに表示される上図は、その図形の現在の基準がどの位置にあるのかを示しています。これは座標やΔX・ΔYの数値を変更した時の基準となるものです。これらの点をクリックして、基準を操作しながらΔX・ΔYの数値を変更することになります。データパレットで図形を操作する場合、よく使うので慣れておきましょう。
選択図形が円や円弧の場合には、円の中心位置と半径および直径が表示/指定します。円弧の場合は始発角度と終着角度なども表示/指定します。
VectorWorksでは、あらゆる入力欄にて「四則演算」を行うことができる。「移動...」コマンドのボックスの入力欄に「-1200/4*3」と入力すると「-900」と入力するのと同じにことになる。
積 → *(アステリスク)
商 → /(スラッシュ)
和 → +(プラス記号)
差 → -(マイナス記号)