スナップ(英:snap)引っ付くと言う意。CADの場合、ある特定の部位の位置を自動的に取得する(ある特定の部位に引っ付く)機能のこと。
CAD製図で図形を描いたり、動かすときには、なによりもまず図形の端部や線と線が交わる部分などに合わせます(スナップさせます)。スナップはCAD製図の操作の基準とも言える、非常に大切な機能です。
例えば「柱」を表す四角形の「右下」「左中」「図形/図形」「鉛直」「中心」などに、合わせて基準となる位置を定めないと、「壁」や「開口部」の位置を正確に描くことができません。
ポインタツールなどで移動させる場合は必ず、その基準となる部分にスナップしていることを、マウスカーソルの変化を注意しながら作業を行いましょう。カーソル近くに現れる「右下」や「鉛直/図形」などの言葉に注意して、スナップの機能を使いこなしましょう。
「右下」にスナップした場合のカーソルスナップすると、「右下」「左中」「図形/図形」「鉛直」「中心」など、どこにスナップしているのかを表す文字が表示される。「図形/図形」とは2つの図形にスナップしている、つまり2つの図形の「交点」を表す。
技法・解説:
ポインタツール
図形の移動
例えば、ある基準線の「交点」に四角形の「右中」を合わせる場合、下記のようにスナップを利用しながらポインタツールで移動させます。
上記のようにスナップさせながら移動しないと、モニタ上の見た目ではズレてなくても、拡大するとズレてしまいます。少しのズレが積み重なると何十万mmという大きさになる図面では大きくズレてしまうことがあります。
図面は正確に描かれていなければ図面として認められませんので、スナップを正しく理解し、充分に注意をしながら作業を行ってください。