RC造(アール・シー造)Reinforced Concrete Structure


鉄筋コンクリート造。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランス・ドイツで開発された。日本では当初、土木分野で用いられ、その後、石造やレンガ造に変わって、ビル建築の主流となっていく。
コンクリートとは、セメント、水、骨材(砂・砂利)を混和したものである。RC造とは、鉄筋を組み、その周りを型枠で囲い、コンクリートを流し込み、硬化させた構造。その最大の特徴は、基礎、柱、壁、はりスラブなど、すべての部分が一体の構造となることだ。 その結果、柱・梁を容易に剛接合とすることができる。その為、RC造に適した構造形式として、ラーメン構造が広く採用されている。

RC造ラーメン構造は、以下の点を基本として計画される

1. 柱配置は均等スパンであることがのぞましい。平面上の柱の並び方が偏在したり立面的に力の流れ方が複雑なものは避けるべき。

2. 6.7階の建物で、柱の径はスパンの約1/10。最上階、低層の建物で、スパンの約1/12。

3. 梁背は、6.7階の建ての1階のスパンが6〜8mであれば、スパンの1/8〜1/10m。梁幅は、梁背の1/2。

01 東京文化会館, 前川國男ラーメン構造。概してRC造は重々しい壮厳な雰囲気を作るのに適している。
02 陶板名画の庭, 安藤忠雄壁式ラーメン構造(耐力壁と梁による構造)。 関連用語:
構造(構造体) 鉄骨構造(S造) 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) トラス構造 ラーメン構造 スパン 架構