設計の基準となる寸法。秩序化された寸法体系。
ル・コルビュジェはモデュロールと呼ばれる、人体から導き出した独自の基準尺度を提案した。これが一般化することはなかったが、彼は、建築の規格化における標準尺度となることを望んでいた。
モデユールを導入するということは、つまりは、設計、計画における合理化、標準化へ貢献することにつながるのだ。
ちなみに、我々が日頃よく使うm(メートル)という単位はパリを通過する地球子午線全周の4,000万分の1と定義された。一方、尺・寸やフィート・ヤードは、人体を基準に決められた寸法である。建築空間は人間の行為と関係深いため、建築を秩序付ける寸法体系としては、メートルにはいまひとつ根拠がない。
モデュロールル・コルビュジェの提唱したモデュロールの寸法体系。人体から導き出した寸法に黄金律を組み合わせた。
出典:黒田智子 編『作家たちのモダニズム』, 2003, '学芸出版社'
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