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theme : 京の建築的伝統lecturer : 日向 進
京都工芸繊維大学享受講義内容:
大徳寺塔頭玉林院本堂の後方に、鴻池家の牌堂南明庵がある。南明庵は、仏堂風な意匠を備えたなかに、数寄屋造りを基調とした構えをみせ、左右に連なる茶室との調和が図られている。これら一連の施設は、実は異なる大工の手になるのだが、堂宮(南明庵)と数寄屋・茶室(蓑庵、霞床席)という建築の間にある落差を少しも感じさせることはない。南明庵を素材として、京都の伝統的な建築技術の世界をとりあげる。
略歴:
1947年生まれ。京都工芸繊維大学大学院修士課程修了。現在、京都工芸繊維大学教授 工学博士。
著書:
「近世京都の町・町家・町家大工」(思文閣出版)、「茶室に学ぶ」(淡交社)、「窓のはなし」(鹿島出版会)、「茶道学大系 六 茶室・露地」(共著、淡交社)、「京都町触の研究」(共著、岩波書店)、他。