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2001年11月23日 18:30~

生きものとしての建築

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theme : 生きものとしての建築lecturer : 高崎正治高崎正治
建築家/京都造形芸術大学教授
【経歴】
早期には平面絵画に関心をもっていたが、やがて立体絵画、オブジェ、彫刻へと発展していった。見る彫刻から体験できる彫刻にしたいという思いから、彫刻に穴を開け、内部空間を追求した。そこに人を入れたときに生まれた内部空間と外部空間をさらに建築空間に発展させることができると直感し、このときの衝撃的な発見をきっかけとして、「物こそ人なれ」をモットーとした建築作品をつくりはじめる。大学卒業後、ヨーロッパに渡り、ピーター・クック教授(ロンドン大学)に師事し、その後、シュツットガルド大学教授(ドイツ)、グラーツ工科大学教授(オーストリア)と協働し、ヨーロッパ文明を生活に根ざした視点で体験してきた。現在は、その経験をもとに、ヨーロッパ、ペルシャ、アジアの文明を結ぶ「海のシルクロード建築構想」を追求している。

受賞歴に、王立英国建築家協会名誉会員賞*に選ばれ、「世界に比類なき建築家」と評された。王立英国建築家協会ジェンクスレクチャー賞、日本建築家協会新人賞、日本建築学会作品選集入選、第48回南日本美術展優秀賞があり、世界35カ国、応募者446人の中からグランプリ受賞した新建築国際住宅設計競技の受賞作には、審査員ピーター・クック教授に「これは最高の建築であり、私を恐怖させる」と評され、世界に紹介された。
現在、王立英国建築家協会名誉会員、京都造形芸術大学教授、鹿児島大学講師、住宅から文化・福祉施設などの公共建築まで、あたゆる分野の建築を手がける。 1982年より多数の個展を開催してきたが、現在は物人工房ギャラリーにて定期的に個展を行っている。

■主な著書
「Takasaki Masaharu : An Architecure of cosmology」
プリンストン・アーキテクチュラルプレス社(ニューヨーク)

テーマ
生きものとしての建築
講師
高崎正治 (建築家/京都造形芸術大学教授)
会場
東京サテライトキャンパス
日時
2001年11月23日 18:30 ~ 20:00 (18:15 開場)
定員
100名(先着順)
入場料
無料

*王立英国建築家協会名誉会員称号受与およびジェンクス賞受賞
王立英国建築家協会は1837年に設立された世界最古の伝統と格式のある建築家協会で、高崎氏は世界の建築家を対象にした選考会・審査会を経て5月16日の史上最年少の47歳という若さで名誉会員の称号を授与されました。6月21日に王立英国建築家協会名誉会員授与式典と祝賀会が盛大に行われ、受賞者紹介の席上で「高崎氏の建築は世界で比類するものがない」と紹介されました。日本人建築家では黒川紀章氏、安藤忠雄氏らに続く7人目の栄誉で世界の建築史を彩ってきた偉大な建築家に仲間入りしました。  また、ジェンクス賞は1992年に創設された「清新で、革新的な切り口を持った作品を造り、興味深い貢献を果たしている」建築家に贈られる賞で、長年の建築における独創的な芸術的、文化的表現の双方に挑戦している点が評価され受賞しました。高崎氏はヨーロッパ、ペルシャ、アジアの文明を結ぶ「海のシルクロード建築構想」を追求しており、今回ジェンクス賞の評価対象のなた作品は「鹿児島建築コスモロジー構想」というプロジェクトの中のものです。
 ジェンクス賞の授与式および記念講演は5月17日にイギリスの王立英国建築家協会にて行われ、続いてロンドン大学、ケンブリッジ大学、エジンバラ大学で記念講演が行われました。