図面中で引かれる全ての「線」は意味を持っています。それぞれの線はそれぞれの意味によって描き分けられています。図面ではこの線の描き訳が的確になされていなければなりません。
ここでは最低限描き分けなければならない線の太さと種類を説明します。
線の太さを描き分けることは図面の基本中の基本です。最低でも次の4種類の線の太さを使用し、描き分けてください。
線の太さの描き分けには細心の注意を払ってください。
極太線:平面図・断面図・立面図に現われる「G.L.」に使用
太線 :平面図や断面図に現われる「切断面」に使用
中線 :見え掛り・外形線およびサッシ・ガラスの切断面
細線 :手摺・サッシの見え掛り・家具・目地や寸法・記号・基準線など
ダグラス邸2F平面図の線の描き分け「太線」を壁や柱の「切断面」に使用。
「中線」をスラブなどの「見えがかり」に使用。
「細線」をサッシの見え掛り・目地・記号・基準線に使用。
基本的には実線で描きますが、幾つかの記号線では、破線(点線)や1点鎖線を使用します。これらの破線や1点鎖線を使用する線は記号線ですので、線の太さは細線で描きます。
実線 :G.L.・切断面・見え掛りなど、図面に現われる形態
破線(点線):直上階の吹抜の位置など実際には見えない形態
1点鎖線 :基準線と吹抜記号
ダグラス邸2F平面図の線の描き分け
「実線」を壁や柱の「切断面」に使用。
「破線(点線)」を「直上階の形態」を指し示すのに使用。
「1点鎖線」を「基準線」や「吹抜記号」に使用。
できるなら、実際にVectorWorks書類をプリントアウトして確認して下さい。
ダグラス邸図面一式:douglashouse.zip