図面は基本的に白黒のみの線で描き分けなければなりません。
まれに、プレゼンテーションのために図面を着色したり、陰影を表現する場合もあります。その場合でも図面の線はしっかりと黒線で描かれていなければなりません。線自体に着色することは避けましょう。ごくたまに、断面図で水面を表す線が着色されている場合もありますが、その他の形態を表す線に着色することは図面では認められません。
しかし、図面に描写される線は黒色が基本ですが、基準線・目地・寸法線などを形態を表す線と差別化し目立たなくするために、灰色などにする場合もあります。
「室内/外部/壁内/土中」を全て白にした図面線の太さの描き分けをきちんと行い、その差を明確に示す図面。黒線のみで描かれるのでシンプルで美しい。
「室内/外部」を白、「壁内/土中」をグレーにした図面グレーでも濃いグレーや薄いグレーなどで印象は異なる。グレーではなくベージュなどで着色する場合もある。
「室内/外部」を白、「壁内/土中」を黒にした図面切断面が最も強調される着色方法。
より強く表現するために、図面を彩色する場合もあります。しかし図面に着色する場合や影を付ける場合も、形態を表す線はしっかりと黒線で描かなければならなりません。ガラスを示す線に青色を着色するなどということはもっての他です。
図面に影を落とし、着色した図面黒の線を描いた上で、その下に着色した面を敷く。着色した面はレイヤーを変えて作成するのが良い。
図面データ:color.zip
建物本体を着色せずに、図面枠の中を着色する方法もあります。着色することで何が強調するのかを考えましょう。
図面枠の内部を着色した図面建物の形態が白く浮かび上がり、その形が強調される。地下階平面図、立面図、断面図などで有効。また「室外」を着色し、「室内」を城抜きにすることで、内外のメリハリが出た表現になります。