コラージュは糊で貼付ける意。
つまりもともと違う場所に存在するまたは同時に存在しないものを、一つの絵として表現し、新しい概念を作り出す/提示する手法として用いられる。
建築の分野では、もともとそこに存在しないものを0から計画するので、実際に建つとどのような雰囲気になるかをプレゼンするのに非常に有効な手段として、昔から非常に良く用いられている。
レム・コールハースなどが好んで用いる表現方法としてすぐに想起されるだろう。
OMAによるコラージュ街の風景と内観模型をコラージュしている。
出典:『a+u 2000年5月号臨時増刊 OMA@work.a+u』, 'エー・アンド・ユー'
OMAによるコラージュ車の中から建物を見ることを想定して作られたコラージュ。
何もきっちりとモデリングする方法が全てではなく、それぞれに的確な表現があると教えられる。
全てのプレゼンに言えることだが、何を表現するべきなのかをしっかりと把握しなくてはならない。
出典:『a+u 2000年5月号臨時増刊 OMA@work.a+u』, 'エー・アンド・ユー'
OMAによるコラージュ
出典:『a+u 2000年5月号臨時増刊 OMA@work.a+u』, 'エー・アンド・ユー'
その方法として、例えば内観模型を風景と合成する場合、一番手っ取り早いのは敷地に模型を持って行き、その場で風景を盛りこみながら撮影してしまう方法が挙げられる。模型に風景写真を貼付けて撮影するよりは、実際の臨場感を演出できる。
模型を屋外に持出すのが困難な場合では、室内で撮影するしかないが、撮影角度をキチンとメモして現場で再現できる様にしておくことがポイントになる。模型の方位と実際の方位を揃えながら模型の写真だけを撮り、ほぼ同じ角度で風景写真も撮り、そしてそれぞれを切張りすると良い。
最近では手作業の切張りの替りにコンピュータの画像処理ソフトを利用するのが一般的。コンピュータを利用すると、室内で撮影した写真と屋外で撮影した写真でや、光の色や質が違ったり、向きも同じにすることが難しいが、少量の差異であれば調整が可能である。しかし、やはり風景と同じ光源で模型も撮影するのが一番だと言える。
外観模型と風景を合成する場合も、ほぼ同じと考えて良い。
関連用語:
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