【学習のポイント】イラストレーションクラス「絵具について」Q&A
この内容は主に、テキスト科目「情報デザイン演習I-3(イ)イラストレーション1」、スクーリング科目「情報デザインⅠ-7(イ) イメージ表現基礎 」に関わる内容です。
[Q]
アクリル絵具と水彩絵具の違いがわからず、使う画材を迷っています。
[A]
イラストレーションクラスで使用する画材については、まず始めに『コースガイド』に掲載のある
「13.制作に必要な道具」の「セット2」を参考にしてください。
描画材料は全て使用するわけではないため、必要なものを選び単品で用意されるのでも構いません。
掲載以外にご自身が必要だと思う材料や道具は買い足してください。
・「アクリル絵具」について
アクリル絵具は大きく分けてアクリルとアクリルガッシュの2種類あり、どちらも速乾性があり作業効率がよく、乾くと耐水性になるので重ね塗りにすぐれた画材です。
また、水分量の調節による濃淡等、非常に幅広い表現も可能です。透明と不透明の違いで、艶の度合いや下に塗った色の隠蔽性(※1)等、さらに表現の幅が広がる要素も兼ね備えています。
大まかに説明しますとアクリルは透明度が高く下の色を活かした表現や、筆跡などが残りやすいことから油絵のような表現も可能、と様々な表現方法がうみだせます。
アクリルガッシュはどちらかというとマットな表現が得意です。顔料が多く入っているためムラになりにくく、質感もアクリル絵具よりはマットに仕上がります(水の量を増やせば透明な表現も可能です)。
他にも様々な特色がありますのでメーカーのウェブサイトなどで画材の豆知識を色々読んでみましょう。
もちろん、読むだけではなく、事前に試すこともおすすめです。サイトで仕入れた知識をなるほど!と感じ、より深く理解することができます。スクーリング事前課題や普段のスケッチ等で色々と試してみて、アクリル絵具の表情を楽しんでみてください。
(※1)隠蔽性について以下のサイトもご参考ください。
ターナーのサイトから「絵具のお話 「不透明」アクリル絵具と「透明」アクリル絵具の違いを試してみた」を例として挙げます。https://www.turner.co.jp/painting/story/
・テキスト科目「情報デザイン演習I-3(イ)イラストレーション1」を進めるにあたって
airUシラバスの「テキスト・教材学習」に掲載ある教材にも記載していますが、「課題2」「課題3」での「水彩絵具」とは「アクリル絵具を含む水溶性絵具一式」としています。手本図版をご覧になるとわかりますが、水彩絵具で模倣する手本は絵具を薄く重ねる描き方です。アクリル絵具を使用される場合は水の量を加減して、試し塗りをしながら描くとよいでしょう。
・スクーリング科目「情報デザインⅠ-7(イ) イメージ表現基礎 」を進めるにあたって
コースサイト「学習支援」の【学習のポイント】イラストレーションクラス「スクーリングの持参物(画材等)について」Q&Aもご参照ください。
このような機会に画材屋さんなどに直接質問してみると、一層知識が広がると思います。
材料についての情報を自ら探りに出かけることも学習に必要な姿勢です。
質問したり試したりと積極的にアクションを起こし、自身の作品の特徴とも言える画材について学習を通して探っていきましょう。
2019/8/21 掲載