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史料に出てくる語句の調べ方

2022.02.01

みなさん、こんにちは。業務担当非常勤講師の岩田です。
少し前の話ですが、12月の学習相談会で学生さんから、史料に出てくる、ある語句の意味を調べているがわからないというご相談がありました。ジャパンナレッジで調べてもでてこないということでした。

今は、読み方がわからない語句があっても、『日本国語大辞典』や『大漢和辞典』などの規模の大きい辞典が収録されているジャパンナレッジで検索すると、ある程度解決できます。便利な時代になりました。

それでも、やはり解決できない場合があります。その場合は地道に調べていくしかありません。

読んでいる史料が古文書の場合は、古文書関係の辞典類も調べてみましょう。上述の学習相談会で話題に出た語句は、もしかして…と手許にあった

・阿部猛編『古文書古記録語辞典』東京堂出版、2005年

を調べてみると、項目が掲載されていました。ただし、語句説明の末尾が「…か」で結ばれていたので、史料には出てくるけども、断定できるほど、頻出する語句ではなさそうです。そして、この辞典は古代・中世に用いられた用語について解説したものなので、江戸時代の文書には当てはまらない可能性があります。古文書関係の辞典はいろいろありますので、それらを調べてみるのもよいでしょう。以下は一例です。

・『古文書用字用語大辞典』柏書房、1980年
・『戦国古文書用語辞典』東京堂出版、2019年

色々辞典類を調べても出てこない!という場合は、その語句を二つに分け、それぞれの漢字の意味を漢和辞典で調べて語句の意味を推測し、史料の文脈を確認していくしかありません。また、その語句の漢字を上下逆にしたものを辞典で調べてみると、出てくる場合があります。上記の学習相談会での語句は、逆さにした語句が『日本国語大辞典』で江戸時代の用語として出てきました。ただし、漢字が上下逆にした語句と元の語句とがいつも同じ意味だとは限りませんので、ご注意を!

面倒くさい…。そう思った方も多いことでしょう。そう!その通りです!史料を読む際、地道に語句を調べることが、大切なのです。時間がかかって大変ですが、読めなかった一行が読めた時の嬉しさ、楽しさはひとしおです。

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