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日本史の論文はどう書くの?

2020.12.01

みなさん、こんにちは。業務担当非常勤講師の岩田です。冬本番の寒さとなりましたがいかがお過ごしでしょうか。

卒業研究の集大成である卒業成果物(卒業論文)の提出期間が始まりました。提出を目指して最後の追込みに入った方々、体調にはくれぐれも気をつけてがんばってください!そして締切日は間違えないようにご注意ください!

卒業成果物(卒業論文)を書く。まだ入学して日の浅い初学者の方々は、先輩方の卒業論文発表会での発表を聞いたり、卒業論文の要旨を拝見したりして、どのようなものを書きあげるのか、完成したものに対するイメージはわりと湧きやすいと思います。

でも、どのような作業を行うのか、完成までのプロセスはイメージしにくいかもしれません。そこで、役に立つ本を3つご紹介いたします。日本史の卒業論文の書き方についてわかりやすく解説した入門書です。

村上紀夫『歴史学で卒業論文を書くために』創元社、2019年
〈目次〉
第1章 卒業論文の前に
第2章 卒業論文の題目を考える/
第3章 論文の集め方と読み方
第4章 史料があってこそ
第5章 夏期休暇の有効活用
第6章 史料を読む/
第7章 章立てを考える
第8章 文章を書く
第9章 注をつける
第10章 「はじめに」を書く
第11章 「おわりに」を書く
第12章 下書きが書けたら
第13章 提出締切が近づいてきたら

昨年出たばかりの本です。4年生の4月から提出後までを想定し、順番にやるべき作業について、丁寧にわかりやすく説明してくれいています。注意点も含めて、手取り足取り、大切なことを教えてくれるので、一読しておくと、とても役立つ本だと思います。


中尾尭他編『日本史論文の書きかた―レポートから卒業論文まで―』吉川弘文館、1992年
〈目次〉
1 日本史論文の書きかた
2 歴史の視点―日本史の論文を書くために
3 先輩からの一言
4 論文作成便利帳

第1章では、テーマを決めるところから、論文の草稿と清書までの流れを解説、第2章では、各時代の研究者がその時代における主要な究テーマや、作業を行うにあたってのおすすめの本などを紹介、第3章では、多くの研究者からのアドバイスを掲載、第4章では、基本的な参考文献・史料集・辞典類、研究に利用できる公共機関、卒論の論題の実例といった情報を掲載しています。

私も若い時、せっせと読み参考にしました。残念ながらすでに絶版ですので、アマゾンなどで古書を入手するか、図書館で利用してください。古い本なので、手書きの卒論作成も含めて解説したり、情報の古い部分もあったりしますが、基本的なところは今も有益です。


秋山哲雄他編『日本中世史入門―論文を書こう―』勉誠出版、2014年
〈目次〉
第1章 「歴史学」を学ぶということ
第2章 論文を書こう―歴史学研究の方法を学ぶ
第3章  日本中世史研究の現在

中世史に特化した本です。注意しないといけないのは、第3章の研究史の整理に頁の大半を割いており、他の二つの本とは方向性が違う点です。論文を書く上で、研究史の整理は必須です。でも、それをどのように書いたらよいのかわからない方も多いでしょう。この本では、研究史整理の方法論を重視し、中世史の15人の研究者が、それぞれの専門分野の研究史を整理し、お手本を示してくれています。

以上です。関心のある方は是非、読んでみてください。

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