テキスト科目応援し隊!「空間ファイル」・「デザインファイル」

空デの皆さんこんにちは。テキスト科目頑張っていますか?

研究室では定期的に皆さんのテキスト科目の提出件数を確認し、提出が少ない科目については「なぜ少ないのだろう?」と話し合っています。

そこで、今回はこのところ提出が伸び悩んでいる1年次配当のTW科目「デザイン基礎2(空間演出デザイン)」と「空間演出デザイン演習Ⅰ-2」を取り上げます。
これらは「空間ファイル」「デザインファイル」という科目名にもあるように、両科目ともファイリングに取り組みます。

ファイリングとはすなわち、書類を分類・整理して綴じ込むことですね。
1年次配当のTW科目はデザインの基礎課程になりますので、まずは皆さんに空間やデザインについて発見→観察→記録→分析→整理(ファイリング)することで、幅広い視野と知識を持ってもらいたいと考えています。

デザイン基礎2(空間演出デザイン)「空間ファイル」

さて先日、オープンゼミに来られていた学生さんから「空間ファイル」の相談を受けたのですが、どうやら多くの方がこの課題で必要な空間の記録、その中でも特に文章での記録について悩まれているようでした。

そもそも空間を観察する糸口としては、Webテキスト『デザイン基礎[建築]』で選んだキーワードと照らし合わせることになっていますので、空間を見つけ出して写真を撮ったり、スケッチするところまではできているのですが、それを文章で記述するのが難しいということです。

シラバスには「その空間がなぜ○○(○○はテキストのキーワード)なのか、空間を構成している要素は何か、その他あなたの発見した空間の魅力や形態の特徴などを400字程度の文章で記し」とありますので、何よりもまずは見つけた空間の状況をレポートしてください。

写真やスケッチを見返して、どこにテキストのキーワードを見出したのか、その空間の大きさはどのくらいか、周囲はどうなっているか、高低差はあるのか、空間を構成している材料は何か、(人がいたならば)人はどう過ごしていたか、といったように、観察した現場の様子を丹念に拾い出してみましょう。

つづけて、空間の魅力や形態の特徴です。ここでは、キーワードの部分が空間にどう作用しているのか、それがあることとないことの違いを考えてみると良いでしょう。

また、なぜその空間が自分のアンテナに引っかかったのか、必ず何か原因があって魅せられたのだと思いますので、その原因を見つけ出してみると良いでしょう。
それらを文章にしてみると、きっと400字では足りないくらいのボリュームになっているはずです。

空間演出デザイン演習Ⅰ-2「デザインファイル」

そして「デザインファイル」です。

こちらは airU マイページに課題を進めるための各種リストがアップされています。
そのリストに記載されているキーワードのどれもが皆さんに知っておいていただきたいものです。

知っていたキーワードをさらに深堀りしていただいても良いですし、知らなかったキーワードから興味を広げてもらっても構いません。
結果的にはすべての用語が繋がりを持ってくることになると思いますが、そうなるのは課題を終えたもう少し先の話だと思います。

まずは何よりも選んだキーワードについて誰よりも詳しくなるくらい、貪欲に「知る」という気構えで調査・分析してみましょう。
ここでつかんだ内容は必ずこれからの科目、卒業制作へと活かされますので、何一つ無駄なことはありません。

文献調査ももちろんですが、展覧会に行ったり、お店に行ったりして、実物に触れる機会も増やしてください。
そして、デザインに触れたときの体験をしっかりと記憶してください。

そうやって作られた皆さんのファイルに、われわれ教員も知らなかったことがレポートされていればとても嬉しいです。

それでは、提出を楽しみにしています。頑張ってください !