デザインを学ぶ人の本の読み方
デザインに関わる人は、やはり本を読まなければいけません。
本を読むことで単純にイマジネーションが広がります。つまり、デザインソースとして使えるというわけです。さらには、自分は何を作ったら良いのかとか、何を作らなければいけないのかといった根本的な問いにたいする答も見つかることもあります。
ただ、デザインソースとして使う時、昔の人や今の人が作ったものの形を、そっくりそのままコピーするという使い方は一番やってはいけないことで、その人たちが、どのような興味のもとに、どのように物を見て、結果としてどうしてそういう形を与えたかということを考えなければいけません。
シラバスを見てもらえばわかりますが、テキスト科目には参考文献がつけられています。より深く学びたい人はこれらの参考文献を課題を制作しながら読むようにしてください。どの本も、直接的に課題制作に役に立つハウツー本ではありません。しかし、こういう本を読んでおくことによって、制作の幅が確実に広がっていきます。
それぞれの本は、決して安いものではありませんし、それだけの価値があるかどうかは、ひとりひとりによって違うことと思います。ですが、本を読む習慣を作ること自体は決してマイナスにはならないことは保証できますし、そういう習慣を持たないと、良いものは作れないということも保証します。
本を読むには、面白いと思える本から手に取ることが大切です。手に取った本が面白くなかったら、他の面白いと思える本に乗り換えても構いません。時には、面白いと思い込むことも必要ですが、面白いと思えなければ頭に入っていきませんから、次々と気軽に読み始めてください。
だいたいの本は現在でも大きな本屋で手に入りますが、新刊で買うのがつらい方は、古本で買うことをお勧めします。近くに良い古本屋がない方はネットで買いましょう。新刊で買うにしても、本屋さんの存続は心配になりますがネットだと確実に手に入ります。図書館で借りても構いません。
こういった本を読むことによって、単純にひとりひとりの知識が高まるだけでなく、知識や興味を共有することが出来ます。それによって、お互いにコミュニケーションを活性化していくことが可能になるはずです。
電車の中や、就寝前などに、時間を見つけては読書をする癖をつけるようにしましょう。