内部の条件が外観を決定づける例。いうまでもなくこれは「千一体もの仏像を収め、かつ重なりあいながらも横に並ぶ」という特殊な目的に特化した例だからこそ、通常の「本堂」のもつプロポーションを目一杯ストレッチするという手法がとられたようだ。
しかし同じ千一体という条件であっても、例えば円陣や劇場型にするとか、レイアウトの可能性はいくつもあるわけで、上下方向にストレッチする超高層の三十三間堂などというものも、実際に存在しないものの、想像するだけで楽しくなってくる。
写真:三十三間堂(蓮華王院)

ひきのばされたかたち
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ストレッチリムジン

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