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ランドマークについて手を動かしながら考えてみよう

風景のなかで「ランドマーク」は、その存在が周囲から特に顕在化するものとして文字どおり、象徴的な「印」となると同時に、まちを特徴づけるアイデンティティとしてあり続ける(パリのエッフェル塔、フィレンツェのサンタマリアデルフィオーレなど、どのまちのそれも住人にとっての「原風景」ともなっている)。
したがってその姿、またはかたちのありようは、景観の要素として好むと好まざるとに関わらず、人々にその存在を常に意識させ続ける。その意味において、「気に入らなければ」買い換えのきく個人の購入物などとはそのあり方が大きく異なり、自ら「公共性」という大きい責任を負う宿命的な存在なのである。
このようなことから、特に京都のような伝統的なまち並みの中では、新しいランドマークが市民の関心を集め、時として激しい論争の標的にさらされることもある。


[東山からの京都市街俯瞰景]QTVRパノラマ(464K)
 右手に八坂の塔、左手に京都タワー&京都駅ビル新旧「ランドマーク」の対比的構図

風景の中にランドマークを
上の画像から京都駅・京都タワーを削除したもの。 あなたなら、この風景の中にどんなランドマークが総わしいと考えるだろうか? 無論「建設し ないのだ」というケースも解答のひとつではある。
しかし、ここでは、スタディとして「あるとすれば」を仮定、PDFファイルをダウンロード&プリントアウトした上で、その上にスケッチしてみよう。
さらに、それが「どのようなありかたなのか」をキーワードにしてまとめてみよう。

風景の中にランドマークを(128K)