きこえる 【聞こえる】

音と空間の関係について考えてみよう

「音」は、意外と軽視されがちだが、実は「光」「色彩」「温度」とともに、空間を大きく支配する要素のひとつ。

危険や注意を喚起する音、騒音公害……現代生活において音はどうしてもノイズ化し、シャットアウトしたい対象にさえなりかねない状況を呈している。

しかしながら古来より「音」に込められた無数のメッセージを人類は聴き分け、かつ楽しんできた。人工音を含め、様々な音に取り囲まれている現代ほど、音に注意深くなり、普段何気なく聞きのがしている音や、季節を感じる音、時間を感じる音、なによりも「場」を感じる音に耳を傾けてみたい。

水琴窟のある下り蹲踞

さまざまな音

渓流を流れる水や雨音、松をわたる風の音、鳥や虫の声などもある種の環境音楽だ。

 パーソナルコンピュータの
 音楽作成プログラム用画面

まちのサウンドスケープ
「風鈴」

17世紀の怪物空想家アタナシウス・キルヒャーの
「話す彫刻」(街の音を室内に集音する装置)