テキスト科目応援し隊!「ローカルデザイン」
皆さんこんにちは。テキスト科目頑張っていますか?
今回の「テキスト科目応援し隊!」で取り上げるのは、2年次配当の「空間演出デザイン基礎2(ローカルデザイン)」です。
空間演出デザインコースの皆さんが翌年度卒業制作着手するために合格が必須となる科目であり、また、ここでも学ぶ「調査→分析→企画→デザイン」の流れは空間演出デザインコース専門科目にて必須とされるステップであり、3年次科目や卒業制作においては高度なレベルで要求されるものです。
そこで、皆さんに次年度の早い時期に提出してもらえるように、「空間演出デザイン基礎 2(ローカルデザイン)」に取り組む心構えをお伝えいたします。
空間演出デザイン基礎2「ローカルデザイン」(2018年度「雲母」より)
有名無名かかわらずどんな町にも何らかの特産品やお土産はありますが、本課題「ローカルデザイン」ではその中でも農産品(畜産物や海産物は今回は外してくだささい)を対象としてひとつ選び、デザインの力でその様々な魅力を他者へと伝えるための企画書を作成する課題になります。
自身のゆかりのある地域をフィールドワークした後、制作条件や学習のポイントをもとに農産品を選んだらとことん調査します。形や大きさ、味わいや調理法などの特徴の他、育んだ大地や生産者、歴史などに加え、既存の扱われ方や参考事例なども調査・分析した上で、新しい魅力の伝え方の方針を「コンセプト」として考え出しましょう。
そのコンセプトのもと、進め方に従ってパッケージデザインやプロモーション企画などのデザインへ落とし込んでいくわけですが、今回の応援としては、その際の注意点を3つアドバイスすることにします。
ひとつは、ローカルデザインという名の通り、その農産品ならではの特徴を活かすとともに、その地域のブランディングの側面があることを意識してください。何も既存の考えに縛られる必要はありませんので、そのデザインで新しい地域のイメージづくりに取り組んでもらって構いません。ふたつめは、パッケージデザインやポスターなどの個別のデザインも大切ですが、それらがアンテナショップなどで空間的に展開される情況を想像しましょう。三つめは、その新しく生まれ変わった農産品を手にしたり口にしたりすることで生まれる新しいライフスタイルをデザインする気持ちを持ちましょう。
この課題では単なるキレイなグラフィックデザインではない、「味のある」デザインを期待したいと思います。最後にもうひとつ、企画書を作成するにあたっては、自分以外の他者が最初から読み進める状況をイメージして、適度な情報量で企画の核の部分をしっかり伝える表現を目指していただきたいと思います。
ぜひがんばって、実際に自治体や企業に売り込めるような企画を作ってしまいましょう!