樹木は周辺環境を示す模型にとって、非常に大切なものである。
樹木の位置を示すことや、自然や街路樹による周辺環境の雰囲気を表現すること、模型のスケール感を出すこと、樹木と提案する空間の関係を表現すること等を表現することができる。しかし過度な表現を行っても本来見せたい空間が見えなくなる可能性もあり、注意が必要となる。
ここでは銅線を使った樹木の作成方法と、その他の表現方法を紹介する。
模型で表現された樹木
まずは銅線を用意する。画材屋で様々な大きさのものが販売されているので、スケールにあったものを選ぶ。
一般的な樹木の大きさは3,000〜5,000mm、大木で8,000mm程度の高さ。実際の樹の大きさを調査しておくこと。
銅線はねじりながら形をまとめる。
銅線の分け方は「1:3程度」の比率で銅線を分けていくと、樹木らしくなる。
少しねじって分けて、少しねじって分けて、を繰り返して枝を作っていく。最後まで1:3の比率で適当に縒り分ける。
上下左右から見ながら、ピンセットなどでバランス良く形を整える。
余分な枝はハサミなどでカットする。
銅線の形が整ったら、まず水にひたし、その後全体をジェッソに漬ける。余分なジェッソを振り落とし、紙の上などで乾かす。
2回ほど繰り返す方が綺麗な白色になる。
必要に応じて綿などを巻き付け、樹木として表現する。