図面には図面名称および縮尺が記載されていなければなりません。それがなければ図面とは見なされません。
1枚のシートに複数の縮尺が同じ図面を配置する場合でも、それぞれの図面に図面名称と縮尺を記載する必要があります。
配置図の図面名称は「配置図」と記します。
平面図の図面名称は「1F平面図」「一階平面図」「二階平面図」「地階平面図」などとするのが一般的ですが、1層だけである場合は単に「平面図」、2層だけである場合「上階平面図」「下階平面図」と記したりします。
断面図の図面名称は「A-A'断面図」「X-X'断面図」となります。単純な空間構成の場合では、まれに「短手断面図」「長手断面図」と記す場合もあります。
立面図の図面名称は「南立面図」「東断面図」となります。立面が東西南北に対して斜めに面している場合、「北西立面図」「南西立面図」と記します。
これらのいずれの図面名称を付けるかなどは特に決まりはありませんが、図面同士の上下関係や空間構成が分かり易い名称を付けましょう。
縮尺は図面を見る時の前提条件となるものですから、はっきりとそれぞれの図面に記さなくてはなりません。「scale:1/100」「縮尺=1/100」などとして、その図面の縮尺を明示しておきましょう。
複数の図面を同じシートに掲載する場合でも、それぞれに図面名称・縮尺を必ず明記しなくてはならない。「方位記号」は1つでも良い。
断面図を描いた場所を平面図に「a-a'」などと示す場合は、全ての平面図に記す場合、接地階平面図のみに記す場合、またはキープラン(平面図を概略化した断面図の切断部分を示すダイアグラム)を断面図とともに記す場合の3通りがある。
左図は接地階平面図(この場合は1F PLAN)に「a」と「a'」を記している。