【学習のポイント】学習方法についてのアドバイス(学習準備編)

皆さん学習は順調に進んでいますでしょうか。通信では自宅学習の占める割合が多いので、特にテキスト科目が思うように進んでいないという方も多いのではないでしょうか。かくいう私も学生の頃はテキスト科目に苦戦しました。そこで、卒業生としての経験も踏まえ少し学習方法についてのアドバイスをさせていただきたいと思います。

最初にお勧めしたいのは、卒業までの学習スケジュール表の制作です。まずはシラバスに目を通し各科目の特徴を捉え、課題の提出順序や再提出を考慮の上いつ頃から取り掛からないといけないかなどを一覧表にすることで、目標の年に卒業するための学びの全体像が見えてきます。科目によっては文献をたくさん読む必要のあるものや制作中心のものなどいろいろな課題がありますので、特徴の異なる課題を同時進行させたり、2課題ある科目は第1課題添削中に別の科目に着手するなど、効率よく課題を進めることができるようにもなります。カリキュラムの変更があった時、スケジュール通りに進まない時はその都度スケジュール表を軌道修正し、ご自分の学習ペースに合わせて「今やるべきこと」を意識しながら進めると良いでしょう。私の場合はこのスケジュール表をもとに、平日は参考文献を読み進めたり作品の構想を練り、スクーリングのない週末や祝日に集中してレポート執筆や作品制作をすることで、学習ペースを維持・管理していました。

もう一つお勧めしたいのが、春休みを有効に使うことです。今年度の課題提出が終われば次年度の初回提出までしばらくのんびりできると思いたいところですが、スクーリングも課題提出締切も単位修得試験もないこの時期、少し時間のかかりそうな課題の構想にじっくり取り組むチャンスでもあります。早め早めの準備でその後の学習にも少なからず余裕が生まれるでしょう。ただしその前に次年度の課題改定の有無を『雲母』2月号で確認し、改定のない課題から準備を進めましょう(改定の有無に関わらず、必ず次年度のシラバスを確認してから提出するようご注意ください)。

課題を進めていると時には壁に直面することもありますが、課題はその壁を乗り越えるためにあるものと捉え、粘り強く挑戦してください。その壁を乗り越えることが新たな視点や力を身につけることへと繋がるはずです。

西巻泰平


在学当時の学習スケジュール表