【学習のポイント】テキスト科目「情報デザイン演習II-1(イ)タイポグラフィ2」Q&A
[Q]
「制作のポイント」についてですが、
詩のタイトル「みつけた」と3行または4行の区切り区切りをひとつのブロックとして考えると、5つの面と1本の構成となり、紙面中での組版がしやすくなります。
の一文ですが、5つの面と1本の構成の言葉の意味がよくわかりません。
作品を制作するにあたってどういうふうにとらえたらよろしいでしょうか。
[A]
5つの面というのは4行で書かれた詩節が5つあり、このひとつひとつのブロックを面としてとらえ、タイトルは1行4文字なので文字を組んだとき線としてとらえることができます。
わかりやすい方法として、シラバスの詩が書かれたページをコピーします。
コピーした紙の上から文字を太めの黒いマーカーなどで一行ごとに塗りつぶすと、タイトルは1本の線、詩は4本の線が集まったものが5つできます。
塗りつぶした1行と5つのブロックをはさみで切り離し、白い紙のうえに配置して構成してみます。
これが5つの面と1本の構成となり、紙面中での組版がしやすくなります。
実際はアナログで上記のように平面構成をしたときのように、今度はデジタル環境で5つの詩節をつくり、文字の大きさ、行のあき、文字間の調整を細かくして、5つの面と1本の構成として考え構成していくと制作しやすくなります。
参考までに、
テキスト 「情報デザインシリーズVol.1 イラストレーションとタイポグラフィの領域」138ページ、ステファン・マラルメの「骰子一擲」をご覧ください。
これはかなりリズミカルに構成されていますが、詩のイメージを文字のみをつかって表現できています。