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林田耕治

Disappear

デジタル インクジェットプリント disappear…消え去る。生まれては消える、一度だけの出会い。海の潮が引いた。 干潟の大平原が現れる。視線を落とすと無数の小さな生き物たちが泥の上を動 き出す。生き物たちの足跡が生み出す一度だけの造形にボクの想像は無限に広 がっていく。

桃井卓男

フィルムC/R デジタルリバーサルプリント 「郊」とは、郊外・城外。字統(白川静編纂2007年初版第一刷・平凡社)によれば国都 の外(國を距ること百里を郊と為す)とある。奈良の北西部は、特に戦後、都市大阪の ベッドタウンとして急速に開発が進行した。そして、今尚、開発や再開発など...

小川美由紀

にほんに京都があってよかった。

デジタル インクジェットプリント 京都。世界に誇る日本の代表。多くの街から人が集まる京都は、彼らの理想で 成り立っている。そこに、誰も日常など求めていない。だから、(求めていな いから)見えていない。だから、(求めているものしか)見えていない。なん だか、都合がいいなぁ、...

勝山研一

水平線の向うに ―あるいは補陀落渡海か―

デジタル インクジェットプリント 大海原に見える水平線には特別な思いを抱いている。永い間水平線の見える海 の風景を撮って来た。そして蓮井幹生の「PEACE LAND」を実際に目にして この風景に憧れた。撮影の時にはいつも思う。この水平線を乗り越えてその先 を見てみたい。自分が水平線...

奥野 均

小さな町の素朴な想い-「ふつうに未来へ」 ―和歌山県湯浅町栖原海岸から―

デジタル インクジェットプリント 本州最南端の紀伊半島は、黒潮寄せる温暖な気候に恵まれる。その一角に立つ。見慣 れた景色がここにある。ありふれた日常が時間とともに流れていく。その空間に身を置く と、不思議と落ち着く。そこに流れる風が心地いい。自然が多く残り、安心なのがいい...

前林明日香

君のいる森

デジタル インクジェットプリント この世界には、目に見えないけれど存在するものがある。それは私にとって、 遠くも近しい存在であり、私はそれを君と呼ぶ。私は君に会いたくてこの森の あちこちをさまよい、シャッターを切った。君は、どこにいる。

神原孝吉

識閾

デジタル インクジェットプリント 私の内面には、若い頃には決して感じることのなかった、先行きの見えない不安や怖 れ、そして幾つもの感情が入り混じった複雑な思いがある。今その思いは、得体のしれ ない感情を醸し出す都市に不思議と同期した。内なる心の発見である。これらの写真 は...

伊藤留美子

時の彫刻

デジタル インクジェットプリント 海鳴りの中で、風の声を聞いた。何かに見つめられているような気がして岸壁を見上げ る。そこにはこれまで気付きもしなかった不思議な岩が、ひっそりと造形されていた。岩 は風雨に晒され波に削られてもなお、毅然とした姿でそこに在った。しかし、いずれ...

小谷仁司

一瞬(ひととき)

デジタル インクジェットプリント 虫にはないと思われる表情や感情を感じられるような写真で、私自身が抱いて いる虫に対する愛おしさを表現しました。子供の頃虫取りをして遊んだあの頃 と同じ想いで虫を探しシャッターを切っています。この一瞬が子供の頃と同じ 無心に戻れる「ひととき...

渡邉 綾

家族と私と

デジタル インクジェットプリント 『集まって和やかに楽しむこと』=家族。家族と共に生きている“私”の写真です。

前沢広明

New Town ―それぞれの世代―

デジタル インクジェットプリント 丘陵地を造成して作られた郊外のニュータウン。そのエリアは広く、開発の歴 史も半世紀が経とうとしています。今回、同じニュータウン内で開発年代の異 なる三つの近接するエリアを撮影し、比較を試みました。毎日の生活圏内で見 慣れた光景から、少し足...

横井武志

サンデの底 答志集落 ―路地ワールド―

デジタル インクジェットプリント 伊勢湾に浮かぶ答志島の答志漁村に、日本一狭い路地がある。巨大迷路のよう な路地は家々が密集し、そこから見る空は狭く、まるで天井のようだ。昔のア パートの廊下を歩くような、黙って他人の家に上がりこむような不安を覚えな がら歩くと、子供のころ...

大橋ゆか

ある日の発見

デジタル インクジェットプリント 私は、感情が不安定な期間があった。ある日、普段なら見過ごしている場所で、ぽつん と存在しているものを発見した。私が発見したものたちは、哀しげに、楽しげにも見え、 とても愛しく感じた。私の感情は、次第に安定した。私の発見したものは、儚いもの...

秋間清美

水の島、信仰の島 ―沖永良部島―

フィルムB/W ゼラチンシルバープリント(バライタ) 鹿児島から南に550キロ、沖縄との県境に位置する沖永良部島。琉球・奄美文化の影 響が今も色濃く残る。この小さな島で人々は豊かに、そして穏やかに暮している。島に 脈々と流れる「水」と、連綿と続いている島の人の「信仰」。煩わしい...

渡部城克

賽の河原で 賽を振る

デジタル インクジェットプリント ある日突然姿を消した。湿度だけを遺して。しかし、それほど特別なことでは ない。今日も賽の河原で、賽を振ろう。

末田能久

守護神

フィルムB/W ゼラチンシルバープリント(バライタ) 寺院の山門の仁王像や二天像は本堂のご本尊に比べてややもすると見逃されがちである。 しかし、それらの多くは迫力のある風貌やダイナミックな身体のポーズ、また長年風雪に晒 されてできた体のひび割れや塗装の痛みなどで却って凄みす...

渡邉由美

測る記憶 ―Re Memory―

デジタル インクジェットプリント 記憶は、思い出すたびに書き換えられるといわれている。自分の視覚記憶は自 分のものでしかないかもしれないが、私は写真の特質を利用して、それを再構 築して視せ直した場合に、視る人それぞれに意図せずつかまえた記憶の型のよ うなものを見つけること...

地脇準一

神話の舞台 KAGURA

デジタル インクジェットプリント 京都造形芸術大学の学生神楽サークル「瓜生山舞子連中」の活動を1年7か月間追いか け、記録した。瓜生山舞子連中は神社や地域の祭、老人会の催しなど出演は年間40回に も及ぶ。学生の熱心な稽古と舞台、観客の反応に焦点をあわせ京都府内はもとより島根県...

石田麻衣

One's memory

デジタル インクジェットプリント 2018年3月に、長崎にある祖父母の家が小学校の避難道路建設による立ち退きで取り 壊されます。家は祖父母の生きた証で、遺言のない2人を知るための手立てになるはずで した。当人の死、記憶の死、物と場所の死。順番は様々ですが、必ず全てが皆に現れます...

千明茂利和

SURFACES

デジタル インクジェットプリント SURFACESは「surface」の複数形であり、幾つもの表層がパズルの様に組み合せら れた状況をイメージしている。秋葉原の街は現実の都市を刺激的なイメージ・彩度の 高い色彩や繰り返し発信される過剰な情報で覆い尽すことで、非現実的な夢想や欲 望を実現...

岡野泰明 【学科賞】

0546 KOBE

デジタル インクジェットプリント 1995.1.17阪神・淡路大震災から23年。神戸に生まれ育ち、震災を経験した人々に は深い経験と記憶がある。私は神戸に生まれて人生の殆どをこの街で生きながらこの 震災を経験しなかった。23年の時を経て、地震発生の刻、街の姿を心中で追想しつつ 写し撮...

北村光太郎

JUNK YARD

デジタル インクジェットプリント 久しぶりに地元の廃車センターの前を車で運転して通り過ぎた。普段は意識し ない廃車パーツの端くれが散骨のようにも見える。ジャンクパーツ。私もいつ かはああなるのだろうか---。殺伐とした光景に心を揺さぶられ、シャッター を切っていた。

渡邉功吉

山高神代桜 ―神秘と造形美―

デジタル インクジェットプリント 日本で最も古いこの桜樹から、私が感じた魅力を写真という媒体を使ってどのようにした ら表現できるかを考えながら、撮影の回を重ねてきました。行き着いた結果が、四方八方 から観察し、魅力を感じた部分を切りとる撮影法、即ち「パーツ撮り」と自称する...

小澤一郎

POLICE BOX

デジタル インクジェットプリント 大都市の繁華街から、観光地、田園地帯まで、津々浦々にある交番や駐在所。治安の 維持や住民からの相談に応じる拠点として、その機能は、ほぼ同じはずだ。しかし、その 形は、典型的な武骨で四角いものだけでなく、さまざまな工夫が凝らされていた。そん...

長手 健

Tokyo 2017

デジタル インクジェットプリント 「東京2020」に向けて都内各地で開発が進む「国立競技場」「国際展示場」「選 手村」等を中心に、変化の途中で未完成の今しか見る事が出来ない東京の風景 を記録した。

杉浦圭吾

彼女の生まれた街 ―変わるもの変わらないもの―

デジタル インクジェットプリント 家族の子供の頃を知る手だては本人からの話だけだ。住みにくそうな街で暮らしていた印 象で一度きちんと見てみたかった。二人で街を歩き、妻がどのように愛情を注がれて育っ たのかに触れ、街の魅力を見つけようと試みた。確かにそこには煌びやかさではな...

西川静香

ケイネン

デジタル インクジェットプリント 時が経つ。物質は変化していく。劣化・衰え・傷み・退色・錆び…。物質に訪 れる変化は多様である。自らの意志の及ばないところで密かに進む変化を見つ め、日常の光の中でひとつひとつ丁寧に写し止めた。