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2014年度 卒業制作・卒業研究 作品・論文集

卒業制作展・卒業生に寄せるメッセージ

卒業制作展

■会期
 2015年3月8日(日)~3月15日(日) 11:00~18:00(最終日は16:00まで)
■会場
 京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス 人間館、ギャルリ・オーブ、芸術館
■コース別出展者数
 芸術学コース43名、歴史遺産コース28名、文芸コース22名、
 和の伝統文化コース16名、日本画コース44名、洋画コース47名、
 陶芸コース19名、染織コース24名、写真コース10名、
 情報デザインコース31名、建築デザインコース51名、
 ランドスケープデザインコース29名、空間演出デザインコース12名

卒業生に寄せるメッセージ

「2014年度卒業および修了のゴールを迎えた皆さんへ」
京都造形芸術大学学長 尾池 和夫


 「18歳―95歳、日本中に学生がいる芸大。北海道の主婦、沖縄の会社員。プロをめざす18歳、生を見つめる95歳。あらゆるひとが地域を超えて、職業を超えて、年齢を超えて、ここに集う。芸術を学びたい、という心ひとつで」と今、京都造形芸術大学芸術学部通信教育部のウェブサイトにあって、皆さんの後輩を募集しています。皆さんはそのような通信教育部のコースを選び、みごとに学部卒業あるいは大学院修了という地点にたどり着きました。大学院・学部合同の卒業・修了制作展の開催、また『卒業制作・卒業研究 作品・論文集』の発行という、皆さんのゴールを飾る時期を迎えられました。
 晴れてこのゴールにたどり着いた喜びを、今、皆さんはかみしめながら、そこに至る人生を振り返っておられることでしょう。ご家族の支援、みずからの苦労とさまざまの工夫、時間のやりくり、制作のための場所と資材の確保、会心の作を完成するまでの試行錯誤、きりがないほどの言葉がそこに浮かび上がってくることと思います。
 科学と技術と芸術の分野の特徴と役割を私はいつも考えています。自然科学は、ひたすら自然を観察して分析し、社会科学は、ひたすら人類を見つめています。芸術家は、ひたすら、この世界にただ一つしか存在しない作品を残すために研鑽を重ねます。科学や技術の分野では、誰かがかならず同じ理論に近づく仕事をしますが、芸術家の作品は、その人でなければできないという絶対的な特徴を持っています。例えば、アインシュタインがいなかったとしても、誰かが相対性理論を発見したことでしょうが、ピカソの『ゲルニカ』はピカソがいなかったら生まれないのです。皆さんの目指す芸術の世界の、何事にも代えられないすばらしさが、そこにあるのです。
 現在の通信教育部のアドミッション・ポリシーには、「それぞれの生きる場にありながら他者と協力して問題を考え」「地域、年齢、職業を超えた交流を積極的に推進」「柔軟な思考で未来を切り開く意欲」「人類の芸術遺産とそれに関わる学術的営みに敬虔であり、かつ文化芸術の当事者たらんとする意志を備え」というような言葉が並んでいます。皆さんが学習してこられた過程の中で、大学もさまざまのことを学習して成長していくのです。
 卒業あるいは修了制作の中で、また卒業論文を執筆する中で、卒業し、修了された後の人生のデザインが、今しっかりとできていることと思います。これから、「藝術立国」の精神を身につけた社会人として、世界のさまざまの場所での、皆さんのますますのご活躍を期待しています。
 また、京都造形芸術大学通信教育部サイバーキャンパスのウェブサイトには、2004年度以来の、制作者本人の掲載許諾が得られた卒業制作作品・卒業研究論文(要約)があります。皆さんもぜひそこに作品を残していただくとともに、本学の出身者として、後進へのご支援もよろしくお願いして、2014年度の学部卒業および大学院修了のお祝いの言葉といたします。



「金色へのグラデーション」
京都造形芸術大学通信教育部長 上田 篤


今年も卒業式の晴れ着の華やかさをも凌ぐであろう、煌びやかな作品や論文が集まりました。
入学当初の桜のつぼみのような薄桃色からはじまり、見事に開花した上で春の暖かな太陽に照らされ金色の輝きを得た皆さんの努力の結晶です。

様々な背景を持った社会人の皆さんが、それぞれ仕事や家事との両立という苦難を乗り越えながら、薄桃色から金色へのひとりひとり異なる味わい深いグラデーションを描き切った成果を目の当たりにすると、「アッパレ」の一言に尽きる気分です。

この素晴らしい挑戦に敬意を表すとともに、心から一緒に喜び合いたいと思います。同時にこの喜びは、後に続く後輩達やこれから芸術を志そうとする多くの人々に勇気を与えてくれることでしょう。

この輝きを磨き続けるも良し、また別の色へのグラデーションを目指すも良し。ここから先の皆さんは我々と同じ土俵にいる表現者であり研究者です。自信を持って羽ばたき、次の目標へ挑み、全国各地から元気なお知らせを届けてくださいね。我々も通信教育部をますます元気に育みながら、皆さんを見守り続けます!

豊かで、ちょっぴり刺激的な、これからの人生を存分に謳歌されることを心から願っています。