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渡邊 陽平

表象(イメージ)の境界

  インクジェットプリント夜が怖かった子供の頃、闇は禁忌・排除の対象でした。今日私たちは、この不気味さが内的世界の感覚である事を知っています。意識のはたらきが小さくなると現れる魑魅魍魎(ちみもうりょう)は、記憶の断片の表象であり、闇に感じる気配は、内なる外側から自分を見つ...

坂井 佑季

TV planet

  昇華熱転写(アルミ板)テレビに映しだされるものは、事実と虚構をないまぜにした、3つ目の世界のように思える。映し出す方も、それを受け取る方も、事実なのか虚構なのかは、然して問題にはしていないのではないか。ただそれは、つつがなく日常を続けていけるような、居心地の良いものを...

樫澤 三枝子

 “水”のしわざ

  ゼラチンシルバープリント・モノクロRCプリント水のある風景を求めて、どこまでも走っていった。私の目は水を介して、周囲を眺め、右往左往しながらシャッターを切った。被写体を求めて移動し、時として、その風景を見つけた時に、思わずその風景を所有したいという思いに駆られた。この...

岩佐 和衛

after/after after

  デジタル(デジタルフォトフレーム)♪この変わり果てた大地の空白に言葉を失って立ち尽くしていた。何から先に手をつければいい? 絶望の中に光を探す♪ 私はあの日以来、考え続けている、歩き続けている、そしてずっと戸惑っている。

西山 志げる

あんたが たいしょう ―大阪・大正区のひとびと―

  インクジェットプリント大阪市大正区は、大阪湾に面し木津川・尻無川に囲まれた三角州である。明治時代以降、製鉄・造船などの大工場が進出し阪神工業地帯の中核となった。近年は重工業が振るわず廃業する工場もでている。津波の心配もある。しかし人々は地道に丁寧に毎日の暮らしを営んで...

太田 惠美子

秋の景(けしき)

  ゼラチンシルバープリント秋を迎えた森の樹々たち、秋雨に濡れ、森を吹き抜ける風と落葉の池、樹々たちは静かな時をやさしく感じさせてくれる。落葉の池は、多重露光を用いて撮影した。

秋山 セツ

わずかな、かすかな、けれどたしかな、遙かな記憶 ―Lights in the dark―

  デジタルプリント暗やみの中でわずかな光に心が反応する時、さまざまな思いが去来する。陰(かげ)は明(ひかり)を、明(ひかり)は陰(かげ)を相乗作用する。その瞬間、見えないものへの畏怖は消失し、たちまちのうちに心を安寧へと導く存在として知覚されるという不思議。

畑中 高照

existence

  インクジェットプリント屋久島の奥山はそのしっとりとした大気までもが緑色を帯びているかの如く生命力に満ちあふれており、幾年月もの風雪に耐えながら生きぬいてきた老木に対峙したとき、その存在感、その生命力、その神々しさに圧倒された私は、私一個人の存在などとてもちっぽけなもの...

辻 悦子

大原 結いの里

  デジタルプリント日本の多くの農山村は、過疎・少子高齢化により地域の力が低下しているといわれている。しかし、このような情況に危機感を持ち地域の活性化に努力している人々もたくさんいる。古い文化・伝統が多く残る大原の一年間を写し撮ってみると、古い伝統や新しい行事を節々としなが...

松永 愛子

ゆったりと里のとき ―日本の原風景が残る山あいに暮らして―

  デジタルプリント静岡市の安倍川上流には川に沿っていくつもの集落があります。お茶とわさびの栽培が盛んで、時代を経て栽培の状況は変化しましたが、今も茶園とわさび田と共に、人々は昔ながらの温和な暮らしを続けています。その山里に心引かれ通うようになり、山里に暮らす人たちとその...

岡野 伸吾

ぼくはここにいる

  インクジェットプリント人が集まって出来ている社会。カメラは私が群集の中のどこにいても、ただの一個人として写し撮る。カメラも社会も私に焦点を合わせて機能するわけではない。それでも私は確かにここにいる。街中でのセルフポートレイトによって、社会の中で生きている自分を表現する...

伊藤 貢

今日

  モノクロRCプリント平凡な会社員であるということ。食べるのに困らず、ローンはあっても家があるということ。妻はモデルでも女優でもなく普通の主婦であるということ。天賦の才はないが健康な娘がいるということ。ドラマのような悲劇や喜劇とは無縁だということ。昨日と変わらぬ今日が来...

小川 明子

find pleasure days

  インクジェットプリント再生について考えていた。自分の力ではどうすることもできないことがある。だが、こうなったらいいのにという願いや笑いを想像することは、自由であり、希望へと繋がる。これらは、日々の生活・暮らしの中で、ささやかな楽しさを見出そうとする工夫のようなものであ...

藤田 茂

神女(カミンチュ)のいた島 ―『視先』―

  デジタルプリント沖縄本島の東海上に“神の島”と呼ばれる島があります。琉球王国の始祖アマミキヨが降臨し、五穀を初めて伝えた場所と言われています。土地は総有制で、今なお神の森が守られています。年間30回にも及ぶ神行事を守り、自然と調和して生活を営むこの島の人達の視線の先を、カ...

芦原 正義

MYANMAR ―ワラブキ屋根ノ小サナ村―

  インクジェットプリント国の圧政や貧しさに抗うことも知らず、すべてを受容してきた、ミャンマーの小さな村で暮らす少数民族の記録です。声高に告発するのでなく、この村の暮らしに寄り添って撮影。純粋さと気高さを失わない人間の魂の美しさを表現しました。同時に、政治や権力に踏みにじ...

新屋 進

Inside of the Japan/Nippon’s Mind ―日本の精神基盤―

  インクジェットプリント現代人の持つ問題点「精神の荒廃」〜何故? 親が子を子が親を殺すようになったのか? インターネット・マルチメディア時代に翻弄される現代日本人の帰すべき精神基盤とは? 日常・非日常に於ける日本の文化とその継承者を撮影することで、連綿と受け継がれてきた...

矢野 啓子

わたしはここにいる

  デジタルプリントシャッターを押す時、世界は抱擁される。その肯定の力は、どこまでも遠くへ探していたものが、はじめからずっと私とともにに在ったのだと伝えてくれる。ただそこに静かに在る全てが、あらゆる不思議や偶然を等しく内包していると感じた時、私はそれら一つ一つと寄り添い、...

足立 美幸

ココロマド ―ただ、光の描くもの…―

  インクジェットプリントそこから見えるものは、何なのか。“探すこと”と“見つけること”のくりかえし。心のままに、「ただ、光の描くもの」を求めて。