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2009年度 卒業制作・卒業研究 作品・論文集

卒業制作展・卒業生に寄せるメッセージ

卒業制作展

■会期
 2010年3月14日(日)~3月21日(日) 11:00~18:00(最終日は16:00まで)
■会場
 京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス
 人間館、ギャルリ・オーブ、ギャラリーRAKU
■コース別出展者数
 芸術学コース53名、歴史遺産コース32名、日本画コース52名、
 洋画コース51名、陶芸コース59名、染織コース28名、
 写真コース9名、アニメーションコース3名、
 情報デザインコース11名、建築デザインコース62名、
 ランドスケープデザインコース27名、空間演出デザインコース12名

卒業生に寄せるメッセージ

「通信教育部卒業制作展に寄せて」
京都造形芸術大学学長 千住博


通信教育で学ぶ皆さんの日々は、大変なご苦労の連続だったことと思われます。 不断の努力を結実されたことに、心からお祝いを申し上げます。
卒業ということは、これでやっと自分が主人公の脚本を描くことができる、そんな人生の次の章が始まったことを意味するのではないでしょうか。ここまでの全ての苦労や努力がプラスに転じて、作品や論文として結実してゆく、そんな段階の始まりなのではないでしょうか。
家庭や仕事と両立させながらの厳しかった学生生活の日々を思えば、これから先、簡単に筆を折ったり挫折したりする心配はまずないことでしょう。様々な理由でどんなにブランクがあいてしまったとしても、これからは一作でも多くの作品を描き、つくり続けてゆかれるのみです。
その様な毎日の中で、是非心に留めておいていただきたいことがあります。長年の間、私が皆さんに言い続けてきていることですが、それは作品をつくるということに於いて、自分が描きたいから描くという動機も大切ながら、自分の作品を通してわかり合えない他者とわかり合うことができるというコミュニケーションこそが表現の本質なのだということ、誰かが自分の作品を目にして人知れず励まされたり感動したりしているかもしれないということです。そして相容れないと思われている色や形が新たに出会って生まれるハーモニーの美しさは、これこそ芸術の醍醐味というべきものです。芸術とは「Peace Making Process(平和創造への過程)」。戦国時代に四季を一枚の画面に閉じ込め、どんな相反する敵対勢力とも調和することができると説いた狩野永徳をいつも思って下さい。
私も試行錯誤しながら、日夜挑戦を続けています。30年描いていても、絵の具が落ちたり画面が割れたり、嫌になることは多々あります。思いの詰まった作品を発表しても、満足のゆく評価を得られることなど滅多にないのが日常です。上手くいかないことの方が多い毎日ですが、不屈の精神で向かうのみと毎朝アトリエに入っては自分に檄をとばしているのです。
何とかして伝えたいと思う心意気が、人を感動へと導きます。人は必ずしも色や形で感動するのではないということも、私が言い続けたことです。これも是非忘れずにいらして下さい。皆さんの今後のご健闘を教職員一同とともにお祈りすると同時に、素晴らしい人生の新たな章の始まりを心から祝福申し上げます。



「輝きは内面から」
京都造形芸術大学通信教育部長 尼﨑博正


全ての作品・論文が輝いています。
それは、
血と汗の結晶ともいうべき、
一人ひとりの人生の一断面が凝縮しているからにちがいありません。

その内面から発せられる輝きに、
私は感動を覚えます。
達成感に満ちた味わい深さが、素直に心に響いてくるからです。
これは、紛れもなく、
幾多の苦難を乗り越えてきた者だけのモノといえるでしょう。

一生描き続けたい、
一生学び続けることによって、さらに自らを高めていきたい。
その熱意ほど尊いものはないと思います。

志を同じくする多くの仲間たちとともに、
夢と悩みを共有しながら、
苦しみと喜びを分かち合っていく。
そのような温もりのある人生の、新たな一歩となるよう願っています。