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2007年度 卒業制作・卒業研究 作品・論文集

卒業制作展・卒業生に寄せるメッセージ

卒業制作展

■会期
 2008年3月16日(日)~3月21日(金) 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
■会場
 京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス
 人間館、ギャルリ・オーブ、ギャラリーRAKU
■コース別出展者数
 芸術学コース62名、歴史遺産コース20名、日本画コース43名、
 洋画コース49名、陶芸コース67名、染織コース51名、
 写真コース18名、アニメーションコース3名、
 情報デザインコース24名、建築デザインコース62名、
 ランドスケープデザインコース25名、空間演出デザインコース9名

卒業生に寄せるメッセージ

「卒業によせて」
京都造形芸術大学 学長 千住博


 芸術とは自分のイマジネーションを何とかして他者に伝えていこうとする心意気の事だ。その時、人は色や形に感動するのではない。何かを伝えたい、とするその心に感動するのだ。確かに巨匠といわれる人たちの作品は、こう言っては何だが、一見すると特に色が良い訳でもなく、形が良い訳でもない。失礼な話だが、なんでこれが巨匠の作なのか、と思う事もある。しかしここにこそ芸術の本質が横たわっている。巨匠といわれる人の作品には何かを伝えねばならないとする不屈の精神、負けない心が力強くみなぎっていて、それが見るもの、聴くものに勇気と感動を与える。それが人間として尊敬に値するのだ。だから巨匠なのだ。これが芸術的感動の内実というものだ。だから芸術は素晴らしい。単に技巧の話ではないということだ。テクニックがあればそれに越したことはない、と思うかもしれない。しかし私が30年制作の現場で生きて来て、テクニックがあって良かったと思える画家やデザイナーはあまりいない。むしろそれで作品がつまらなくなってしまっている例が圧倒的に多い。内容の方が技術を上回る位で丁度よい。しかしだいたいの場合技術に酔いしれてしまい、内容が追いつかない。だから言いたいことが上手く言えない位で丁度よい。そのもがきが味になる。上手く言えたと思える時、自分にはテクニックがある、と思った時こそ要注意だ。それは巧妙にしかけられた落とし穴かもしれない。高度な技術が目についたと思ったら、今度はそれを上回る内容の複雑さをもり込むように心がけて欲しい。しかしそれには人生のリアリティーがかかわってくる。どれだけ本気で生きて来たかということだ。経験を積んで成熟していかなくては追いつけない。つまり、一生ゴールはない。生涯学び続けなければならない。通信に学んだ皆さんは、その心がけは十分にそなわっている。大変な苦労をものともせず、今日を迎えた。だからある意味で安心している。あとはとにかく描き続け、一歩でも先まで歩き続けることだ。
 皆さんの健闘を心から祈っている。私も共に描き、共に歩き続ける、その同じ側にいる。



「新たな一歩を」
京都造形芸術大学 通信教育部長 尼﨑博正


瓜生山の木々の芽が大きく膨らんでいます。
それはまるで、卒業を迎えた皆さんの姿のように思えます。

すべての作品・論文が個性豊かに輝いています。
コツコツと「芸術する心」を培いつつ、
ときには大胆な挑戦を試みたこともありました。
それらの努力が今、結実したのです。

ここへ至る道は決して平坦ではありませんでした。
困難に打ちひしがれたこともあるでしょうし、
あるいは諦めかけたことがあったかもしれません。

しかし、いつも志を同じくする仲間がいて、
新たな可能性の発見と、
芸術的創造の喜びを分かち合える、
それが支えとなってきたのではないでしょうか。

私たちの通信教育部は、試行錯誤を繰り返しながら困難を克服し、
粘り強くそれぞれの思いを実現していく場であるとともに、
新たな夢への出発点にほかなりません。

皆さんが自らの手でつかみとった自信を胸に、
生涯にわたる創作・研究活動を通じて、
これからの人生をさらに豊かなものにしていかれるよう願っています。