178.0×118.0cm 紙本、岩絵具
手に持っているのは「日暮れて、道遠し」で終る弟の遺書である。竜谷の学生であった重信隆丸氏は1945年5月28日、詫間海軍航空基地から沖縄中城湾を目ざして出撃した。重信晃壽先生はこの基地造成のため尽誠中学の生徒を引率して行ったそうである。共に賢治について語り合ったという今を生きる兄の寂寞と吶喊の声が聞えるようであった。
手に持っているのは「日暮れて、道遠し」で終る弟の遺書である。竜谷の学生であった重信隆丸氏は1945年5月28日、詫間海軍航空基地から沖縄中城湾を目ざして出撃した。重信晃壽先生はこの基地造成のため尽誠中学の生徒を引率して行ったそうである。共に賢治について語り合ったという今を生きる兄の寂寞と吶喊の声が聞えるようであった。