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2005年度 卒業制作・卒業研究 作品・論文集

2005年度 建築デザインコース

筒井 賢治

空間のつながりを求めて

空間は個別に成立するものではなく、機能や目的を持った空間が集まって建築となり、街となる。一方、明確な機能や目的を持たない空間がある。それらはニュートラルな空間であり、他の空間を円滑につなぐ。このニュートラルな空間を「つながりの空間」とし、建築化を目指した。

遠藤 清実

人形芸術を継承する美術館

地元千葉県佐倉市の人形作家である堀柳女の人形芸術を未来に継承するための美術館を設計した。武家屋敷に隣接されたこの美術館は、人形制作工房を中心に三つの展示室で構成された回廊式美術館である。小さな人形をより豊かに表現させる為、第三展示室は徐々にレベルが下がる空間構成とし、屋根...

江口 香代

ちぎり絵の美術館

三部作の内の美術館である。来館者の動線が最初から最後までスロープで上がり下がりしながら進むようになっており、途中、外部にデッキやカフェなども配置されている。地元のちぎり絵作家の美術館であり、展示室内部は前方斜下に見れるような什器に一つずつ展示された作品が一面に置かれており...

米谷 章義

甲子園プロジェクト’05

キーワードは「繰り返す」。3つの住まい:壁を繰り返し折り曲げ、密集するも孤独な住宅街に共同性の回復をはかる。子どもの「あそび場」:床や通路を繰り返し傾け、できた隙間や空間が子どもたちのあそび場となる。『水の駅』そして劇する場:壁、屋根を過剰に折り曲げかつ重ね、「生命の繰り...

諸岡 慎也

延長 〜遠くなる空の下で〜

気がついたときそこには何もないように思えた。あるのはどこかで見たような建物と人だけ。蛍のいた場所はコンビニに変わり、山や池は住宅地になっていく。いつか見たはずの記憶の中の空。僕はそこで何か特別なことをしようとしたわけじゃない。ただ、少しだけ空に近づきたかった。

利根川 苗子

人+ひと=繭玉建築

学校に行くのが楽しいのは友達に会えるからです。お互い助け合える村社会の地域特性を受け継げる様、たくさんの友達が出来る異なる学年交流の空間を造りました。また、学校は子どもを拒絶・威圧するような鋭角的なのものではなく、招き入れ成長を静かに包み込む器である繭玉建築だと考えました...

高木 浩一

その場所に溶け込む建築

街のランドマークとなるような派手さもなく、合理的でも効率的でも機能的でもないけれども、その場所に溶け込みそこで何かが始まりそこからしみ出して行くような、そんな街と人々を繋げることのできる建築を目指しました。

宮脇 真人

例えば階段のような空間。

例えば階段のような空間。階段は上下階の移動が主な機能である。しかし階段に腰掛ければ椅子になり、物を置けば棚になる。このように使用者自らが空間の質や機能を発見できるような空間を考えました。

田中 美和

はこ→はなす→つなぐ

建築を計画する敷地に空間となる「はこ」を置く、そしてその空間を「はなす」、すると「つなぐ」建築が生まれる。つなぐ建築により、はなれている状態である、人ー人、人ー風景、人ー日常、に新しい関係が生まれることを期待する。

八木 由美

共生の住まい

卒業制作3作品のひとつである「共生の住まい」は、3家族が共に住むための住宅です。3家族がそれぞれにどのように他の家族と向き合い、まちと向きあって暮らしてゆくかを考えて計画しました。カフェと住宅が囲む中庭がまちとゆるやかにつながり、それに続く2階中央の路地空間と桜並木に面した居...

上谷 長史

affectionate

地球と社会とあなたにやさしい映画館

岡田 春代

光と影を遊ぶ

何もない草原には光があふれている。1本の木によって影ができ、影が光を際立たせる。木のあり方で光がかわり、光のあり方で影がかわる。私にとって建築とは、草原に木を植えること。…卒制の3作品「学校」と「住宅」では刻々とかわる光と影を、「文学館」では薄暗い中にともる淡い光をテーマに...

濱松 裕子

寺川再生 〜記憶をつなぐ建築

地元の川を媒体に人の心に働きかけ、人と人、自然と人を結ぶ建築を目指しました。自然と向き合う川の遊び場、自分を見つめる「星の王子さま」の文学館、人とのかかわりについて提案する大屋根の家。以上3つのプロジェクトを計画しました。

佐藤 桂子

交差

過去、現在、未来へと、時の経過にともない、同じ場所であってもその場で繰り広げられる行為、訪れる人々、場の風景は変化してゆく。そんな変化の中で、記憶を受け継ぎ、未来へ受け渡してゆく役割を建築が担えないかと考えた。人と人、時と場所が交差する地点を敷地に選び、過去、現在を包含し...

中岡 徹

かかわりあうために

人は人とかかわる事で人として生きて来た。経済の高成長につれ、かかわらないが良とされ、自分も風潮に便乗した。気が付けば高齢のとば口で、地域の切実な少子化や高齢化を見ている。今、かかわりあうための仕懸が要る!顔見知りの近所、徒歩の小学校通学区、そして行政区画。3種の範囲を背景...

菊地 知美

Contour 〜建築のリンカク〜

「Contour」とは外形によって作られる全体の形を意味し、特に曲線を含むものである。ケンチクのリンカクを描くことで、その敷地や周辺の自然、都市に新たな間を生み出す。その関係性を創作表現しました。

武藤 幹子

“今”を見つめ直す建築

“今”という時間を、あなたはどう感じているだろうか。時間は、いつも同じように過ぎているのに同じとは感じない。そこにある空間によっても大きく異なる。今をいそぎ過ぎている人にとって“今”を見つめ直すような建築を考える。

永田 真理

建築と時間軸 —Architectures & Timelines—

全ての人間において、「時間」のみは平等に流れている尺度である。その「時間」を建築空間の中でより充実したものにすることは可能であろうか。「時間軸」を建築という手法でコントロールする事により、より豊かな空間体験が可能となる事を提案する。

鷲崎 麻里

個/集合

単純な形をシステマチックに繰り返すことにより、個では有り得なかった魅力を持った集合が生まれる。そこで暮らす人々もまた、個人と集団の微妙な距離を保ちつつ毎日を過ごしている。形の繰り返しによって作られた3つの計画を通じて、個人と集団との関係性の3つのパターンを提案する。

水島 直洋

都市にありて思うこと

経済至上主義による加速度的効率化の切迫。IT技術発展による更なる加速。情報の氾濫。人口集中による他人との密着。我々は都市が強いるものを盲目的に受容してきた。受容の限界が迫る気配を誰もが感じている。これらを完全に排除する事が不可能な以上、自覚的に折合いをつけてゆかねばならない...

稲田 祥悟

プランニングによるコストコントロールの考察

住宅へのコスト意識の低さを問題視し、資材の流通や現場管理の効率化によるコストコントロール以外に、プランニングによるコストコントロールを試みる。

上田 幸恵子

Letter to grandmother

この作品は同居している祖母の痴呆と入院で感じた、高齢者の社会的地位の低さや施設環境の不満。そういった事を良くしていくにはどうすればいいのかを考えながら製作した作品。

梅野 譲一

Escape of Architecture

ただそこに在るというだけで人の記憶には、残る。その場所で人々は様々な行動を起こし頭の中に入る。それだけでよい。それこそが記憶という名の建築なのだ。

河合 泰幸

都市の中に存在する森

建物を建てることによって人工物と自然の境界をなくし、建築をつくることが同時に自然を再生させるものになってほしいと思い設計しました。

清水 隆志

Value

工業地帯に魅力を感じた。煙突や建物、クレーン、ガスタンク、景観。実質的な機能だけを追及して作られたもの。しかし、それは芸術性さえ感じるものである。職の場でしかないこの場所に都市計画をして今までにない新たな提案をする。ルールから外れてみて、時代に価値を投げかける。

田口 裕真

THE MAIN STAITION OF SPORTS NETWORK

この計画は、どのようにしてスポーツを身近なものにしていけるのかを考えたものです。そこで考えたものは、人の多く行き交う街で日常生活と同化しスポーツを見せるこの施設です。この施設を通じて新たなスポーツの環境がつくられていく事がねらいです。

田ノ上 清

メルクリウス

モンゴルのゲルのように移動できる住宅を計画しました。建築というよりはプロダクトに近いような。それもまた住宅の可能性だと思います。

中村 芳治

farewell ground

コノ空ノ空/ドコマデモ続ク/世界ハコノ空ニツナガル/直径500mの球が浮かぶ。それは国や国境もない空で国際会議を開くための場所になる。この球はヘリウムガスにより浮遊し、人々はこの内部空間に魅了されるだろう。

藤原 和也

福知山駅再生計画 〜木漏れ日の落ちる駅〜

都市の中心駅は、毎日たくさんの人が利用する場所である。その駅を、交通手段としてだけではなく、市民や訪れた人々にとっての憩いの場として使える広場として計画した。この計画は、自然と人々が集まる場所となる駅をつくることで、そこから、駅を中心に人の流れも周りへと広がり街が利用され...

前田 宣史

Seaside forest

この作品では、地元である鳥取県を敷地に選びました。海辺にあり、日本海を一望できる自然豊かな場所です。この場所の歴史と今後のあり方を考え、海をテーマに複合施設を計画しました。

南畑 和也

宝湯

宝塚市にある今は無き宝塚ファミリーランド跡地周辺の地域の活性化、以前にあった人の流れを呼び戻す事が目的である。その方法として、その地域の娯楽、そして文化の一つである宝塚温泉を利用した施設を提案する。この施設は温泉、食事、宿泊の三つの用途を別々に持つ複合施設であり、この施設...

宮本 華江

WEEDY

私は、現代の子供たちの〈未来の学力〉を養うための住宅やランドスケープを提案しました。寺の中に学生住宅をつくりそこには地域の〈人・暮らし・コミュニティ〉を大切にして、自然と共存できるまちづくりの第一歩になるのではないかと考え制作しました。

山口 益生

潮路

いずれ人はいなくなり、日常の時の流れから取り残される。人々の見続けてきた風景、波の音、磯の香、絡みつく潮風、町の記憶だけを残して、町にある全ての建物と人は、町を育んできた海へと還る。長い時を経て、私たちの子孫が自分たちのアイデンティティーを求めた時、私たちが見続けてきた、...

久々宮 泰子

断面……茶の湯

断面を通して、建物の外部空間と、内部空間が説明できればと思いをこめて制作しました。この建築空間の中に私の安らぎの場である茶の湯の空間を取り入れています。ピラミッドの形は秀吉、円形状のものは利休を表現しました。建築を通して、茶の湯の素晴らしさを伝えていきたいです。

上田 未樹

細分化と再構築

例えば四角い形を切断してずらしてみる。そこに生まれるものは凸凹角あるいは空間といったものである。安定した形をあえて崩すことによる複雑な空間は視線や動線を遮ったり通したりする。生まれた「ゆらぎ」や「ひずみ」は固いはずの建築に「柔かさ」や「ゆとり」をもたらすのである。

下田 仁美

grasp at the idea

小さなideaからちょっと未来の建築をめざしてみる。ともすればこれらは現実味のない空想建築となりがちなのだが、実現するかしないかの瀬戸際に今まで気付かなかった魅力的な空間が有ると私は考える。現在あるゆるぎない大きな世界が、この小さなideaや思いつきから立場を脅かされて、過去のも...

浦辺 さおり

人形町Project

建築は新たにアクティビティを生み出すための場所。建築家はそのためにアイデアを提供する。そんなことをこの3年間で学んだ。建築をデザインしているときは、人はそこでどんな動きをしているかずーっと妄想していた。とても楽しかった。でも作品を作るのは本当に辛かった。楽しいも辛いも建築...

土居 貴代子

連鎖する形・空間・時間

ある条件によって導かれ、連鎖してゆく建築の形・空間・時間を模索しながら、卒業制作の3作品、「子供の遊び場」、「3つの住まい」、小説のイメージにもとづく文学館」に取り組んだ。

山田 隆人

要素還元主義

建築を構成する要素を建築の役割や目的に合わせ、還元しようとする方法。建築の構成要素それぞれの持つ意味や役割を見つめ直す。そして、建築物に求められる役割や意味に応じて、それらの構成要素の特性を活かし建築を構築する。建築の目的・意味や要素により還元され、全体を構築し形づくられ...

丸山 純恵

野原屋根の小学校 —都市の小学校への提案—

都市に住む子供達の、走ったり跳んだりすることのできる遊びの場、学びの場なる「野原屋根」である。「小学校」という機能を持ちながら都市に現れる野原は、地域にも開放されることで、「野原」という都市が失ったものを取り戻し、都市に新たな空間(景観・コミュニティ・アクティビティ)を提...

高岡 雅子

多摩に住んでいるある女の子の一日の話。 —その広がりを垣間見てみたい—

新たに何かを取りいれようとしていると、やがてその一部と化して馴染んでいくように、建築がつくられるときも、関わったものの一部と化して、それらとつながっていくのではないだろうか。もしそうならば、建築は私が思っているよりもどこまでも広がっているのかもしれない。ある女の子を通して...

森田 敏昭

art forest

札幌市内から南へ約20km離れた場所に位置し、木々に覆われた広大な丘陵地帯である「芸術の森」。この地に既存の施設と同調させながら、児童館・小学校・美術館を計画した。それぞれの施設が持つ機能と四季折々の自然を取り入れる装置として建築を計画することを目的とし、それぞれの計画と環境...

川手 俊裕

コミュニケーション発生の場

これらは、建築内に於いてコミュニケーションの発生は可能かどうかを考えた物である。コミュニティをつくるのではなく、とりたいときだけコミュニケーションをとる。そんな程よい距離感の建築をめざした。