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2004年度 卒業制作・卒業研究 作品・論文集

卒業制作展・卒業生に寄せるメッセージ

卒業制作展

■会期
 2005年3月15日(火)~3月20日(日) 10:30~18:30(最終日は17:00まで)
■会場
 京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス内
 人間館NA棟(B1F・1F・2F)、ラウンジTen-Shin、
 ギャラリーRAKU、D'sギャラリー
■コース別出展者数
 芸術学コース46名、日本画コース38名、洋画コース51名、
 陶芸コース56名、染織コース25名、情報デザインコース41名、
 建築デザインコース37名、ランドスケープデザインコース23名
■入場者数
 1,420名

卒業生に寄せるメッセージ

「日本文藝復興のために」
京都造形芸術大学学長 芳賀 徹

校塔に鳩多き日や卒業す  中村草田男
 通信教育部の卒業生の皆さん、晴れて卒業制作展への出品を終えて、まことにおめでとう。長い間の苦心と工夫の成果が、仲間たちの作品とともに、瓜生山の学内いっぱいに飾られて、さぞかしほっとし、うれしくまた誇らしく感じておられることでしょう。
 皆さんのその一事達成のよろこびを言いあらわすかのように、本学人間館のあの太い列柱の上には、眞珠色の鳩が群れて舞うかわりに、色とりどりの幡がようやく暖かくなった風に吹かれてひらめくはずです。
 毎年くりかえして書くことですが、卒業生の多くの方は、仕事をもち家庭をもちながら、時間とお金をやりくりしてひたすらに勉強し、制作に打ちこんで、今日の成果に到達なさいました。お世辞ではなくて、ほんとうに偉いものだと感心し、感嘆しております。
 皆さんの卒業制作によって、「藝術の国日本」の文化の水準はまた一段と向上し、充実し、華やかになることと信じております。卒業の後も、藝術に触れるときのあの心のときめきを忘れることなく、それぞれの藝術活動をつづけていって下さい。そしてさらに仲間をつくり、地域に、職場に、藝術のよろこびの波の輪をひろげていって下さい。それこそが、この大学の志す「藝術立国」の、もっとも着実な第二歩、第三歩となるものでしょう。
 皆さんのさらに大膽な制作と研究の展開を期待しています。そしてときどきこの大学に帰って来て、教職員をはげまし、後輩たちに「喝」を入れて下さい。藝術の国日本の再興は、皆さんの肩にかかっています。
瑰(はまなす)や今も沖には未来あり   草田男




「春風のごとく」
京都造形芸術大学通信教育部長 尼崎博正


瓜生山の木々の芽が大きく膨らんでいます。キッと天を睨んだはちきれんばかりの新芽は、卒業を迎えた学生諸君そのもののようです。

 通信教育部の卒業制作展は今年で四回目となりますが、芸術学、日本画、洋画、陶芸、染織、情報デザイン、建築デザイン、ランドスケープデザインの8コース、365名の論文と作品はいずれも個性的で、自由闊達で、春風のような爽やかさに満ち溢れています。

 「花はさくら、桜は山桜の、葉赤くてりて、ほそきが、まばらにまじりて、
  花しげく咲きたるは、また、たぐふべき物もなく、うき世のものとも思われず」

 本居宣長が愛でたのは、花だけが一斉に咲き誇る華やかなソメイヨシノとは一味ちがうヤマザクラでした。それは清楚な花と赤みがかかった新葉が織りなす絶妙の彩りが深く心に響いてくるからでしょう。

 春を告げるそのヤマザクラの風情こそ、「芸術する心」で結ばれた全国各地の学生たちが、さまざまな道を歩みながら、それぞれの思いを胸に、世代を超えて、互いに刺激しあい、夢と悩みを共有しつつともに学んできた姿にふさわしい気がします。

 私たちの通信教育部は、学生と教職員が力を合わせて、一から作りあげてきたものです。大胆に試行錯誤を繰り返し、共に困難を克服してきました。各々の学生が、自己の潜在的な創造性を発見し、追及していく熱意と喜びが作品からひしひしと伝わってくるではありませんか。

 これからの、生涯にわたる創作・研究活動の進展を心から期待しています。