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2004年度 卒業制作・卒業研究 作品・論文集

2004年度 建築デザインコース

吉岡 昭子

1+1〜∞

ある目的のためにつくられた空間に、まったく別の目的のためにつくられた空間を合わせてみる。すると単にそれら2つの目的を果たすだけの存在でなくなり、その空間の意味は大きく広がっていく。それは同じ用途の空間2つを合わせても同様に言えるのではないだろうか。1+1の答えは2ばかりではな...

松村 淳

コミュニケーション不全の時代の建築

かねてから建築に散りばめられた数々の過度で安易な幻想には辟易していた。建築家の幻想が織り込まれ、きらびやかな意匠をまとった建築の死んだようなたたずまいをみて、絶望的な気分になった。そして泥沼に入り込んだ僕は何も造れなくなった。しかしそれでもやはり造らねばならないのだ。前に...

田中 博子

天高く馬肥ゆる町。

わが町鴻巣は江戸時代から中山道沿いの宿場町として栄えていたという。今、町は静かな日々を送っている。住み心地のよい町だという印象をもつ住民は多いが、物悲しくもある。高く澄みきった空の下、豊かな活気ある町にしたいという思いを込めて、重ねる・繋げる−小学校、守る・蓄える−美術館、...

待井 聡

abduction

(妥当な仮説から出発して、さまざまな個物的情報をその仮説に合うように位置づけつつ、仮説を修正して整合的な状態に収束させる論理)自らの場所と、創られてしまった世界と、対する肯定的な介入行為。これらの連鎖と過程から浮かびあがる風景と創発を試みています。そこでは私だけではなく、...

山本 美和

間の気配

物と物との間には空間ができる。連なる物同士の間なら、谷間になる。谷間の空間は見通しがいい。物同士の感覚が狭くなれば、隙間になる。隙間の空間はなぜだか覗きたくなる。ときには物と物との間に気付かないことがある。けれども、見方を変えると間の空間が見えてくることがある。物と物との...

村上 愛樹

五感の建築をめざして

人間の身体は、視・聴・嗅・味・触の五感で感動する生き物である。その五感を建築まで延長し、人と建築が融合した建築をめざす。

辻 佳子

願い

男性の作る権力主義的な中心構造の建築が家父長制と権力へと結びつき、戦争や女性性への抑圧を起こし、それらが人間中心に考える環境破壊へとも繋がっていると思う。私の作品は、女性性崇拝でなく現状にもっと強い女性の力、感性が環境・子供の未来のために必要だと思いその導きが、今の権力構...

松本 晃治

変換 〜変換から生じる場について〜

卒業制作(3作品)を通して大切にしたことは、1)強いコンセプト、2)コンセプトを建築へ変換することで生じる場に「ある種のゆがみ(豊かさ)」を表現すること、であった。自身の建築へのアプローチ(変換)は、幾何学的言語をシステマティックに用いる傾向にあるが、生じる場は、多様で、曖...

武藤 功一

主題を建築の随所に織り込む

作曲家が主題となる旋律を曲の随所に織り込むように、建築全体を通して主題が何度も、そして変奏も混ぜられて現れる。

中道 淳

点、線、面 —空間—

空間を描くため、ひとつの点を描く。点と点をむすび、線ができる。線と線がつながり、面ができる。面と面がくみあわさり、空間ができる。建築空間においても目に見えない点、線、面がある。たとえば視点、動線、側面である。「かぞくの視点」「こどもの動線」「ある小説家の側面」にスポットを...

向山 義夫

CUE・きっかけ

「CUE」が出ると役者が動き出し芝居が始まる。現実の人々も何らかの「CUE・きっかけ」によって行動している。人々が何かをする「きっかけ」になる建築。美術館で感動を共有するCUE。小学校で自分を表現するCUE.メディアセンターで情報交換をするCUE。建築が出すこれらの「CUE」によって豊かな...

宮坂 倫子

建築°[ケンチクド] 〜完全な建築のための建築物の不完全さ〜

空間を構成するものは、建築物のみではない。建築の設計とは、ある事象が起こる空間を構築することである。建築物はその構成要素の一つにすぎない。その他の周辺環境や、そこを訪れる人々等の要素の構成バランスを調整することが建築の設計であり、それが建築°[ケンチクド]である。

加藤 久美

街の匂い、音、熱。Kawaguchi Project

街の歴史を作ってきたもの。それは、街に暮らす人々の生活のなかで培われてきた習慣や行動であり、毎日の風景である。埼玉県川口市の、古くから鋳物工場が密集し、キューポラからの煙が上がり続ける地域の風景のなかに、小学校・美術館・メディアセンターの3つの建築を設計することで、ここに...

古賀 賢司

BEGINNING

なにもかもが可能で、なにもかもがリアルで、なにもかもが一緒だった。あのころに描いた世界を、今、創りたい。

東野 憲資

magnifying glass

虫など自然の生物には自然で生きるための知恵や人々が忘れてしまっている様々なモノを持っている。そんな自然に生きる虫に焦点をあて建築にしてみようと思いました。

有泉 角栄

都市と建築の形態

建築の定義を境界の決定方法とするならば、建築は自ずと内外を持つはずである。建築は内外の諸要因に影響され、内部空間は内的要因、外部空間は外的要因を受けて決定されるべきである。今回、構成を決定するにあたり、外的要因である都市を根拠とした3つの要素について考察を行った。 ==>...

小原 崇史

断層 〜断面が語るもの

「空間」はその断面に端的にあらわれるといわれる。空間が水平方向に連なり、またその連なりが垂直方向に積み重なる姿は「断層」によく似ている。より魅力的な空間とその構成・シークエンスを考える上で断面からの発想を大切にしたいと思っている。

友利 美希

響く建築

人の住む環境には、人と構造物、自然環境などいくつかの要素が関係する。もしそれらが、その空間や人、自然に響く建築空間であるなら、人は建築を媒介に影響しあい、響く関係をつくりだせるかもしれない。建築が可能とする人と人、自然が心地よく響く空間とはなにかを考え、制作をすすめていく...

中野 友香子

Il rondo della giovinezza —若者の輪舞—

建築を通して訴えたいこと=PEACEー平和ー。文化・宗教・国籍・人種・様々なボーターを越え、心の中が1つの輪になる世界を目指して…。この想いをこれからの世界と地球を担う若者や子ども達へ託したい。今の私が建築を通してできるコト=「良き地球人を育む場」を創るコト。いつか地球上で大き...

細田 敬子

STREET MEDIA

情報を得、体験し、感銘する空間−mediaとなる建築物。空間を通り抜けることにより、建築空間形態が、そこにある情報以上に、何かを媒介していく力を持つインタラクティブな空間−street mediaとなる建築物。

東 裕美

こころが住む(澄む)建築

「忙しい」とは「心」を「亡くす」と書く。こんな人が増えてはいないか。昨今のさまざまな社会問題はこのことと無関係ではないと強く感じている。建築も同じだ。「こころ」のない建築が氾濫し、人は立ち止まる場所を失っている。今、この時代だからこそ求められる建築があると思う。こころが住...

日髙 香織

すれ違う瞬間=出会いの瞬間

一滴の水が水面に波紋を描くように、人を、環境を巻き込み、夢と現を交錯し、頭から、心から、手から生み出された作品たち。“Desire to Express”全てはここから始まりました。